内容説明
猛暑の東京から逃れ、北へ。夏の間の「避暑移住民」能町みね子が買い物から見た、どっぷり青森沈没記。
目次
プロローグ 2021年、夏
ざっくりした真っ赤なニット
ホタテ
ホタテムキ
自転車
シャカシャカしたパンツと電池
自転車にスマホをくっつけるアレ
コンタクトレンズ
津軽塗(唐塗)のお椀
津軽塗(七々子塗)の箸
マタタビ
わさおのお店のイカかりんとう
カセットコンロと鯖
ジュノハートのこけし
メジマグロ
ポポ
ゴミ袋
べこ餅と雲平
オーツミルク
ちょっといい包丁〔ほか〕
著者等紹介
能町みね子[ノウマチミネコ]
1979年、北海道生まれ、茨城県育ち。エッセイスト、イラストレーター。2021年7月に青森市内に居を構え、東京と青森の2拠点生活を始めた(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
感想・レビュー
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nonpono
44
サムソン高橋さんの同居人の能町さんは、東京の暑さを避け青森に飼い猫の小町ちゃんと一時滞在している。そんな能町さんの青森話。拠点が二つある良さを思う。料理をしない能町さんが青森の魚を見てYouTube見ながらさばく姿が良い。そして良い包丁を買い求めるのも。青森の今の地図を部屋に飾ったり古地図を探す話もすてき。わたしの亡き川口の祖父もトイレに地図を貼ったり地図が好きだったな。青森の冬支度、灯油の補充の問題や雪上を歩く靴の問題もわかる。秋田に住むわたしは青森を旅してストーブ列車でイカを肴に冷酒を飲みたくなった。2025/01/04
山口透析鉄
36
こちらも併せて市の図書館本で。東奥日報での連載は著者がSNSで呟いたのがきっかけだったそうです。月2回ほどの連載で、続きものも多いです。 猫の小町と共に夏は青森を拠点に生活するようになっていて、ただ弘前の良さや津軽弁などについての記述もあります。貝殻のままのホタテや、その他ローカルな食材やお菓子などの話題がとても楽しいです。地図を部屋に貼ったり、古地図も購入したり、自転車で家電量販店まで往復したりの日々が軽やかに綴られています。 灯油の自動給油ポンプの話とかも良かったです。良いエッセイ集でした。2024/12/27
drago @名人戦堪能中。
34
夏は青森、冬は東京の2拠点生活を始めて4年になる能町さん。地元紙「東奥日報」連載のコラムを冊子化。 ◆青森の「あるある」ネタや、青森在住50数年の私でも知らない食品の紹介など、楽しく読了。 ◆能町さんが好きな洋服が新宿のデパートや専門店で見つからないのに、青森市内の専門店にて一発で見つかる不思議。 ◆青森市内のマンションで車無し生活。自転車で走り回って、地元の激安スーパーで一尾30円の「ふくらげ」を買い、人生初の三枚おろしで食す。 ◆青森を堪能している能町さんが微笑ましい。 ☆☆☆☆+2025/02/24
おかむら
24
能町みね子の新刊は、尊富士関も絶賛(なんていい帯文句)の青森お買い物エッセイ。3年前から暑い季節は青森に部屋を借りて住んでいるそう。2拠点生活羨ましい。地元の新聞「東奥日報」連載。東奥日報は弘前出身シソンヌじろうのエッセイも連載してるのだ。両方とも県民以外の人が読んでも大変面白い、ってローカル新聞界隈では素晴らしい快挙だと思うよ!お買い物ではホタテの刺身にとんでもなく合うカルディのトリュフソースが気になる!500円以下だし!カルディならうちの駅にあるし!2024/11/30
田仲
11
能町さんって、素敵だなぁ。日常を楽しんでる。生きることをなんかこう、投げやりにならないというか、でもほどよく肩の力が抜けてるというか。久しぶりに本一冊読んだな。2024/10/14