内容説明
民有民営か国管か!?松永安左ェ門から今に至る「闘いの譜」。競争と脱炭素化時代の電気事業の行方は?歴史が未来を語る―。その時、歴代の経営者、官僚、政治家はどう動いたのか!
目次
第1部 電気事業体制の変遷(民有民営電気事業の創業と発展(1886~1939年)
電力国家管理と日本発送電(1939~1951年)
9電力体制の確立と電力自由化(1951~2011年) ほか)
第2部 激動の10年!福島第一原子力発電所事故、東電「国有化」、発送電分離(2011年~)(東日本大震災の衝撃、計画停電実施へ;東電・福島第一原子力発電所事故;「その時、現場は」;原子力損害賠償支援機構の設立;政権の仕掛けと迷走、「脱原発」 ほか)
著者等紹介
中井修一[ナカイシュウイチ]
1949年北海道生まれ。早稲田大学第一文学部卒業。(社)日本電気協会新聞部(電気新聞)に入る。編集局長、同協会新聞部長、理事などを経て(一財)電力中央研究所の研究アドバイザーを務め、現在、電力・エネルギー分野の執筆活動に従事(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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okadaisuk8
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明示の黎明期から現代まで、電力業界と行政の歴史を振り返る。特に電力会社目線の記述となっているところが政官中心になりがちな類書と違い興味深い。時代の要請に従い、水力、石炭、石油、天然ガス…と電源を変え、安定供給に取り組んできた電力会社。世界中が脱炭素にひた走る中、再び再生可能エネルギー(それとも次世代型とかの原子力?)など新たなエネルギ-に転換できるか?読むとできるような気もするし、一方でこれまでと違い旺盛な電力需要の伸びが期待できない中、投資が進むのかという不安も感じる。2022/01/01