内容説明
安全と安心は別のもの?リスクを伝える際の具体的なヒントが満載!
目次
1章 リスクコミュニケーションとは
2章 リスク心理とリスクバイアス
3章 メディアバイアス
4章 リスクリテラシー
5章 科学者・技術者のコミュニケーション
6章 企業とリスクコミュニケーション
7章 住民とのコミュニケーション(平時)
8章 住民とのコミュニケーション(緊急時)
9章 リスクコミュニケーションの改善に向けて
著者等紹介
西澤真理子[ニシザワマリコ]
上智大学外国語学部ドイツ語学科卒。製品安全コンサルタントを経て、英国ランカスター大学環境政策修士号、インペリアルカレッジロンドンにて博士号を取得(Ph.D in Risk Policy and Communication)。ドイツ学術交流会(DAAD)国費奨学生として、ドイツ・バーデンビュルテンブルク技術アセスメントセンター客員研究員。フンボルト財団ドイツ政府国費研究員、シュトゥットガルト大学環境技術社会学科プロジェクトリーダーなど、10年のイギリスとドイツでの研究生活を経て2006年帰国。リテラジャパンを設立。現在、筑波大学非常勤講師。総務省、厚生労働省、東京消防庁、科学技術振興機構、日本学術会議、日本学術振興会の委員も務める。IAEA(国際原子力機関)コミュニケーションコンサルタント。2011年には福島県飯館村アドバイザー(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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のせなーだ
1
「リスクは社会で引き伸ばされたり小さくなる」マスメディアと口コミが煽って、論理より「感情」が強くなりすぎる危険。再読本になった。「見える化」「検証」説得より納得。科学者の情熱を想像する。2025/05/24
のせなーだ
1
重大問題は、リスクテラシー教育と人材不足。思い込みや慣れた事へのリスク軽視、緊急時の対応は平時にできる事では無理だ。事故や事件は問題の本質を見極める姿勢が必須だ。度重なる企業の「自主回収」はリスクコミュニケーションの放棄だ。専門家の発信力こそ求められる。コミュニケーション、同じ目線の対話が大切で非常に難しい。幼児から上から目線あり空気に流され多勢が解答を決めたり。聴く耳は成長と一緒に育てるべきだ。匿名だから一方的誹謗中傷できる下等な名ばかり大人たち。リスクを負った顔の見える同じ目線のコミュニケーションを。2020/07/15
ミネチュ
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文字通りリスクを伝えるにはどうすればよいのかが書かれている本。 リスクコミュニケーションとは何か?リスクコミュニケーションはどうすればよいのか?というような話。 リスクを伝えるのは何故難しいのかがよくわかる。 またリスクを伝えられる側が正しくリスクを受け止めるにはどうすればよいのかも理解できる。 コロナ禍でもゼロリスク問題がときどき話題に出てくるけど、リスクってゼロにはならないもんなんですよね~。2021/11/24