出版社内容情報
書肆侃侃房編集部[ショシカンカンボウヘンシュウブ]
著・文・その他
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本屋のカガヤの本棚
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
buchipanda3
93
先日、全集を読んだ「左川ちか」の小特集というのが目に入って読んでみた。中身は全集編者の島田龍らによる鼎談と14名のコラム集。メイン特集にも評論あり。全集では左川の肖像と作品解説の充実ぶりに感服したが、こちらでは色々な方々の目線による作品像を読めたのが良かった。左川と酉島伝法との組み合わせは意外な感じのようで活字自体が与えるインパクトという点で納得。そういえば全集発売後に酉島はツイートしていた。マーサ・ナカムラの主題がないという意見、鼎談では「私」という一人称の意味や抽象的な概念の主語化などが興味深かった。2022/09/13
かふ
20
モダニズム特集。話題としては1930年代にジョイスらのモダニズム文学を翻訳し、二十歳そこそこでモダニズム詩を書いたが24歳で夭折した左川ちかに絡めた特集だが、モダニズム短歌のことも。前川佐美雄は『植物祭』でモダニズム短歌で注目を浴びたが戦時下になると戦意高揚歌を詠って戦後に批判された。その弟子筋が山中智恵子で彼女の特集も。ちょっと興味があったのだが合わないかな?左川ちかは、完成された絵より不完全でも動いている絵がいいという。ちょっと惚れた。2023/03/13
denden
2
2022年発売書肆坊侃侃(しょしかんかんぼう)の短歌雑誌。雑誌中「いま山中智恵子を読むということ」と言う座談が掲載されており、水原紫苑、川野里子、大森静静佳の3歌人が語り合っているのを知り、興味深く入手した。14P ほどの3歌人の座談では、特に山中智恵子の短歌の変遷などが興味を惹かれたが、程度の差はあれやはりお三方も初期の歌集の衝撃に似た印象が鮮明であると知れる。「紡錘」「みずかありなむ」は尋常な歌集ではない。2024/10/14
みゆか
0
また読んでみたい歌集が見つかりました!2024/05/26