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エネルギーフォーラム新書
原子力規制委員会の孤独―原発再稼働の真相

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  • サイズ B40判/ページ数 227p/高さ 18cm
  • 商品コード 9784885554452
  • NDC分類 539.091
  • Cコード C0230

内容説明

未曽有の福島第一原発事故から約4年、原発が遂に再稼働する。その帰趨を握ったのが、原子力規制委員会だ。「世界最高水準」と誇る原発の新規制基準とは何か、遅れている審査の実態は。そして、本当に原発は安全になったのか。発足以来、密着取材を続けている記者が真相に迫った。本書は、規制委を通した日本の原発ルポルタージュである。

目次

第1章 原子力規制委員会とは(「独立性」と「透明性」が旗印;大幅に遅れた設立;福島に思い寄せる委員長 ほか)
第2章 「世界最高水準」の新規制基準(8カ月で作り上げた新基準;「安全」にゴールなし;広がる活断層の定義 ほか)
第3章 審査が遅れている理由(審査開始日の喧騒;審査員は100人程度;恭順姿勢見せた「川内」 ほか)
第4章 批判相次ぐ活断層調査(なぜ6原発だけか;原子炉直下にあれば廃炉へ;激しい対立「敦賀」 ほか)
第5章 福島第一原発事故の監視と原因究明(安倍首相の五輪誘致演説;「レベル3の衝撃;凍土壁への懸念 ほか)’
第6章 原子力防災と規制委(防災範囲を30キロメートル圏に拡大;福島の教訓をどう生かすか;ヨウ素剤の配布基準 ほか)

著者等紹介

天野健作[アマノケンサク]
産経新聞記者。1974(昭和49)年愛知県豊田市生まれ。同志社大学法学部卒業、京都大学大学院人間・環境学修士号取得。1999年、産経新聞社入社後、洲本支局、岡山総局などを経て、大阪社会部で検察や遊軍、関西電力などを担当。2011年、ニューヨーク大学国際関係学修了。その後、東京社会部で環境省、北朝鮮による拉致問題などを担当し、現在、原子力取材班キャップ(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

ゆきまさくん

1
記者の視点から見た原子力規制委員会。単なる組織・官僚体制論ではない。著者は天野健作記者。世界最高水準と言われる新規制基準とは、活断層の調査とは、審査が遅れている理由とは、そして原子力防災とは何かが綴られている。 学者による類書との差異は、この本では著者は、原子力規制委員会は政治と一線を画し、原子力のイデオロギー論争にも与せず、あくまで科学的・技術的判断をしていると一定の評価をしているところ。2018/11/08

Ohe Hiroyuki

0
原子力規制委員会に関するルポルタージュである。▼原子力規制委員会へのフォーカスした文章はあまりお目にかかったことがない。著者は、委員会で実施された公開の審議会等に足しげく通い、その取材経験に基づいて執筆されている。我々が原子力政策を議論するにあたって踏まえるべき有用な(生に近い)情報が多く書かれている。▼原子力発電の推進にあたっては、適切な規制(何をもって適切とするかは高度な政治判断である)をすることが重要である。原子力規制委員会が、これから実践経験を重ね、当局としての力を磨くことが期待される。2015/11/23

shuha

0
産経新聞記者の天野氏の記述はかなり的確と思う。イチエフ事故後に生まれた、民主党政権の置き土産のような原子力規制委員会の立ち位置を描いた良作。2015/10/29

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