内容説明
未曽有の福島第一原発事故から約4年、原発が遂に再稼働する。その帰趨を握ったのが、原子力規制委員会だ。「世界最高水準」と誇る原発の新規制基準とは何か、遅れている審査の実態は。そして、本当に原発は安全になったのか。発足以来、密着取材を続けている記者が真相に迫った。本書は、規制委を通した日本の原発ルポルタージュである。
目次
第1章 原子力規制委員会とは(「独立性」と「透明性」が旗印;大幅に遅れた設立;福島に思い寄せる委員長 ほか)
第2章 「世界最高水準」の新規制基準(8カ月で作り上げた新基準;「安全」にゴールなし;広がる活断層の定義 ほか)
第3章 審査が遅れている理由(審査開始日の喧騒;審査員は100人程度;恭順姿勢見せた「川内」 ほか)
第4章 批判相次ぐ活断層調査(なぜ6原発だけか;原子炉直下にあれば廃炉へ;激しい対立「敦賀」 ほか)
第5章 福島第一原発事故の監視と原因究明(安倍首相の五輪誘致演説;「レベル3の衝撃;凍土壁への懸念 ほか)’
第6章 原子力防災と規制委(防災範囲を30キロメートル圏に拡大;福島の教訓をどう生かすか;ヨウ素剤の配布基準 ほか)
著者等紹介
天野健作[アマノケンサク]
産経新聞記者。1974(昭和49)年愛知県豊田市生まれ。同志社大学法学部卒業、京都大学大学院人間・環境学修士号取得。1999年、産経新聞社入社後、洲本支局、岡山総局などを経て、大阪社会部で検察や遊軍、関西電力などを担当。2011年、ニューヨーク大学国際関係学修了。その後、東京社会部で環境省、北朝鮮による拉致問題などを担当し、現在、原子力取材班キャップ(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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