内容説明
いま日本全土が“放射線が怖いという空気”で覆われています。これは、山本七平が誰も逆らえない妖怪のようなものだと喝破した“空気”です。その“空気”に逆らえないのか、放射線はそれほど怖いものではないとは、ほとんど誰も言いません。そこで、私は独りでも声を上げようと、本を書きました。この本を読んでいただけたら、怖くないと分かるはずです。
目次
序章 “放射線は怖い”という空気に立ち向かう
第1章 “放射線は怖い”という空気が蔓延している
第2章 放射線の影響の基本を知る
第3章 放射線の影響はほとんどないのが真実
第4章 放射線を怖がるマイナスを真剣に考えよう
第5章 “空気”を吹き飛ばそう
著者等紹介
森谷正規[モリタニマサノリ]
1935年、旧朝鮮生まれ。東京大学工学部卒業。日立造船、野村総合研究所、東京大学先端科学技術研究センター客員教授、放送大学教授、LCA大学院大学副学長などを歴任後、現在、技術・産業評論家。主な著書に、『日本・中国・韓国産業技術比較』(大平正芳記念賞受賞)などがある(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
感想・レビュー
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Hitoshi.F
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新聞、TVニュース、これらメディアの社会的役割と何なんだろうか。社会の事実を暴き、多少の論評を加えながらも国民に事実を伝える役割をになっている、とメディア関係者は言いたいだろう。しかし、現在彼らは「事実を伝える」ことから「話題を売る」ことを目的としているように見える。本書のテーマである放射線しかり、危険とばかりに騒ぎ立てて売る。国民はますます何を信用していいのかわからなくなる。実に危険な社会構造がそこにある。本書は中立の著者が確かな根拠の下、1ミリの被曝や除染基準に抗う。ぜひ多くの人に一読いただきたい。2012/11/21
seeyamada
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102頁「放射線による発ガンの影響は、100ミリシーベルト以上の被曝線量では確認された。その確率は、被曝線量に比例して大きくなり、被曝した放射線が1,000ミリシーベルトの場合には、5%である~20ミリシーベルトであれば1,000人に一人」 これは実は日常的に野菜を取らないリスク、喫煙リスクよりも低いけど、放射線はどんなに微量でも危険と考えてしまう人々は多い。むしろ、世間とマスコミがそういう空気を作ってる。放射線に限らず、リスクを完全にゼロにすることができないから諦めるって企業も思い当たる。2012/05/31
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