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内容説明
メディアによる不安増幅のメカニズム。いったい、どのように不安を増幅させているのか。その不安の増幅メカニズムとは、どのようなものなのか。メディアの記者たちは、どのような意識で記事を書いているのか。記者たちの思考法はどうなっているのか。これらの問題をひとつひとつ著者なりに考え、メディアとの協調とチェックのあり方も考える。
目次
第1章 驚くべき均一化した思考法
第2章 「消費者の不安」を商品にするメディア商法
第3章 マスメディアは、なぜ「危険」が大好きか
第4章 だれが不安を煽るのか
第5章 過敏症患者を生む電磁波報道
第6章 “分かりやすさ”が陥る感情報道の罠
第7章 遺伝子組み換えと一貫性の法則
第8章 「学習性の絶望」―不二家報道の教訓は何か
第9章 メディア報道のゆがみをなくする方法
第10章 どんなリスク観をもてばよいか
第11章 メディア・パトロールの提案
終章 マスメディアの何が問題か
著者等紹介
小島正美[コジママサミ]
現在、毎日新聞社生活家庭部編集委員。1951年愛知県犬山市生まれ。1974年愛知県立大学卒業。毎日新聞社入社。長野支局、松本支局を経て、1987年東京本社・生活家庭部。1995年千葉支局次長。1997年生活家庭部編集委員、主に環境や健康、食の問題を担当。東京理科大学非常勤講師(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
やてつ
8
メディアからのリスク情報には気をつけましょうという話し。 確かに「危ない話」に余り神経質にもなるのもどうかと思いました。2013/04/02
さまい
7
首を傾げたくなるような記述もあったが、記者ならではの観点もあり結構面白かった。メディアに危険を煽るような記事が多いのは、危険記事は危険を主張する論者にインタビューするだけでかんたんに書けるから。逆に安全を主張しようとすると科学的な検証が必要となり手間がかかりすぎる。また、安全と書いたあとに危険が発覚すると不利益が大きいので、そもそも記者には安全記事は書きにくい2021/08/25
くろまによん
4
少し古い本だが読んでよかった。リスク報道の内幕について、新聞社の人間が解説している。これは非常にいい。どうしてリスク報道が「過剰」になってしまうのか、その理屈をしっかりと説明してくれている。結論としては、新聞の「●●が危ない」は基本的に眉唾。不二家だってあんなに追い詰めるほどのことではなかった。記者には科学的リテラシーが欠如している。下手すれば俺以下の人間すらいそう。そんな人間が取材して書いた記事、信用なんかできない。自分で調べる。専門家や専門機関のプレスリリースに当たる。自衛策を講じないと。2021/07/22
Humbaba
4
マスコミに属する人間が自分自身の問題について言及している点に好感が持てる。2009/03/08
takao
1
ふむ2020/09/26