内容説明
この本は読むと、こんな身近に分からないこと、厳密でないことがたくさんある、と気づくはずである。最近の話題や我々の研究会などで討議されている事柄に、すぐにつながるような整理を心がけた。これまで、光システムを勉強しようとすると、システム構成がどのようになっているかに多くの関心が払われ、自分の問題として、コンピュータでモデルシステムを記述して検討しようとしても、システム記述ができない。この本では、光伝送回路(すなわち、ネットワーク)の構成要素を伝達関数行列で表現して、周波数特性、時間波形など、コンピュータで計算し図面化して、直感的に考え、定量的に検討できる基礎を与えている。
目次
第1章 光システムの表現
第2章 光伝送回路の測定
第3章 光ファイバの基本的事項
第4章 光波の伝わり方
第5章 分布結合線路
第6章 異方性媒質の中の光伝搬
第7章 伝送符号列
第8章 光ファイバ伝達関数表現と光パルスひずみ
第9章 伝送フィルタ
第10章 光回路合成法
第11章 偏波モード分散
第12章 等化器
第13章 光受信器