内容説明
IT(Information Technology)技術の中核を担うコンピュータネットワークは、各種の情報通信機器と結合して高度情報通信ネットワークへと発展し、もはや今日の情報社会のインフラストラクチャとして定着しつつある。情報の量と質の両面から、コンピュータネットワークの発展を飛躍的に高めることに成功したインターネット技術は、人類史上かつてない膨大な情報資源へのアクセス、情報の相互流通の容易性と情報産業ビジネスの質的価値を高め、今日の情報環境を変革しつつある。本書ではこの基礎技術として重要と思われる項目を厳選し、これらを体系的に理解できるように配慮して、現場でネットワークの運用に携わる技術者の方にも活用できるよう、最近の技術的話題についても解説した。本書は大学の理工学部および工業専門学校等でコンピュータネットワークの基礎技術の学習用に、4単位程度の内容を含むものとして執筆している。演習、その他の都合等で授業への時間的な余裕が十分にとれない場合には、第1章~第6章および第12章の基本技術に焦点を当てて講義を進めることも可能である。
目次
コンピュータネットワークへの招待
ディジタルネットワークの基礎技術
ネットワーク機能の階層化と通信プロトコルの基礎
WANとLANにおけるパケット制御技術
ルーチング制御技術
アクセス網技術
ATM技術とMPLS技術
通信ノード制御技術
共通線信号技術とインテリジェントネットワーク
ネットワークセキュリティ
VoIP技術
通信ネットワーク設計のための待ち行列理論と信頼性理論