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内容説明
「昭和の女たち」の吐息がきこえる。昭和初期の性風俗史家による「哀しき人間生活」の迫真のルポ。
目次
女市場小史
明治初期の公設市場
附・市場に躍る人たち
私設の市場物語
カフェ女給とダンサー
昭和初期の私娼
全国の遊廓・芸妓・花街展景
女優とレヴュー・ガール遊弋記
当世相とエロ・グロ時代
結び
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
Shinya Fukuda
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古い本なので文語体で書かれていて少し読み難い、また活字が潰れている所もあり見辛い。太古から昭和初期までの売春史の概要が簡単に触れられている、それに続いて明治から昭和初期までの風俗史が詳細に書かれている。東京を中心にしながら関西始め地方にも取材している。風俗ガイドではない。どうすれば下劣な風俗を改善できるか心を砕いてきたがその原因は人間の本性にあるというのが著者の見立らしい。本質を暴露することで人間生活を明るくしたいという義憤に駆られて書いたと最後に述べている。永井荷風等読むときは理解の助けになる。2024/08/20