内容説明
「知らざァ言って聞かせやしょう」誰でも一度は聞いたあのセリフ―昔から日本人の生活に溶け込んだ、磨き抜かれたことばの数々、日本語の魅力を語るテレビ、ラジオ深夜便でおなじみ葛西アナウンサーの名調子。
目次
どこかで聞いたあのセリフ
忠臣蔵のセリフ
母と子と
おんなのセリフ
おとこのセリフ
心中―命を賭けた恋のことば
犯罪者のつぶやき
歴史の表現、時代の声
セリフで描く人生模様
著者等紹介
葛西聖司[カサイセイジ]
1951年東京生まれ。NHKアナウンサーとして鳥取、宮崎、大阪に勤務。現在、NHK東京・放送総局エグゼクティブ・アナウンサー。主に古典芸能番組や語りなどを担当(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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148cm
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NHKのベテランアナウンサーが、歌舞伎の名セリフを現代社会と交錯させながら紹介、解説する一冊。 恋愛、親子愛、主従愛、あるいは友情...。ジャンルも性別年齢も違えど、登場人物たちは弱きも強きも皆、粋で、いなせで、義理人情に厚く、一本ピンと芯が通っている。現代の日本では感じる機会の減った「人としての“美学”」がちりばめられていて、たびたびホロリ。 興味はあったもののどこか遠く感じていた歌舞伎の世界が、ぐっと近づきました。 読み進めながら、神戸で個人で商いを営むTさんとRさんのお顔が何度も浮かびました。2016/07/27