内容説明
大自然が全ての基。それを「超える」のが人間である。素朴に考えれば、いたずらに悩むことはなくなる。枠のない教育はない。負荷があるから強くなれる。栄光学園に学び、40年教鞭をとった英語教師が明かす学力と人間性が伸びる教育とは。
目次
序章 人間力が幸福をもたらす
第1章 「英語」は人間力を鍛える―「英語」は英語に非ず
第2章 枠のない教育はない―教育は本来、生き物ならば行うもの
第3章 学校はモノである―教育を、どこまでモノに委ねるか
第4章 学校の勉強、試験、成績とは何か―その意味を理解して、利用したい
第5章 教育の「務め」と「仕事」―「いい加減」なことが大事
第6章 社会の鏡の中で―今、生命が叫んでいる
著者等紹介
石川吉紀[イシカワヨシノリ]
1941年、神奈川県生まれ。栄光学園中学高等学校卒業後、上智大学に入学。同大学、外国語学部英語学科を卒業。その後、母校、栄光学園にて、「英語科」教員となり、以来四十年間、同学園にて教鞭を執る。栄光学園理事。日本音声学会会員。日本パワーリフティング協会認定・生涯健康指導士(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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moto9oku
1
タイトルから一貫して英語に関する勉強法、指導法が書かれているかと思いきや、ページのほとんどを子供をいかに育てていくかに注がれており、時には優しく、時には鋭いまなざしで教育の諸問題を解いていく。氏の豊富な教師経験に裏打ちされた教育論は説得力抜群である。2009/11/25
てっしー
0
なぜ(結局話せるようにならないのに)英語を学ばなければならないのか(教えなければならないのか)、という昔から言われている疑問点について、最も説得のある主張を展開していると思った。2010/05/19