内容説明
ワタクシ、思い出せば7年前、奮闘努力もせず、そおっと消えさせていただきましたが、その後皆様にはいかがお過ごしでしょうか―よみがえる名エッセイ、絶妙対談。
目次
第1部 エッセイ(ぼくのアフリカ;やっぱり男はつらいよ;映画らくがき帳)
第2部 対談 ぼくと寅さん(近藤日出造―ちょっと“結婚恐怖症です”;吉行淳之介―独身か結婚か“精神的二枚目”の迷い;近藤日出造・杉浦幸雄―役者はつらいよ! ほか)
第3部 対論 チャップリンとロイドについて(安岡章太郎―チャップリン、狂気と天才が生んだ笑い;淀川長治・和田誠―「ロイドの用心無用」のギャグの秘密)
著者等紹介
渥美清[アツミキヨシ]
本名/田所康雄。1928(昭和3)年東京・上野生まれ。終戦後、旅回り一座の裏方から役者となり、ストリップ劇場のコメディアンとして浅草の名門フランス座に出演。結核で3年間の療養生活ののち認められてテレビ界に進出。NHKテレビ「夢であいましょう」で人気を得る。69年結婚。映画「男はつらいよ」がスタート。以来26年間にわたって48作に主演。96年8月、肺がんのため死去。享年68。死後、国民栄誉賞を受賞
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
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感想・レビュー
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袖崎いたる
4
役者、渥美清。イかれてる。2019/09/09
mizzan72
3
おそらく口述を書き取った、渥美清さんのエッセイ&対談。表紙絵は和田誠さん。対談は古いもので『男はつらいよ』の10作目くらいまでが、最新作として話題に挙がる。浅草のストリップ小屋出身の渥美さんに「テレビへ来て、まわりの女がみんなものを着ていて、どんな感じでしたかね?」渥美「ものを着てね、顔だけが出ている。そこへドーランを塗っている。言葉は悪いかも知れないけど、なんだか嘘つきの人たちと芝居をしているような気持ちになってきましたね」巧いなぁ。例の啖呵売の口上が載っていたので、思わず書き写してしまった!2015/07/21
Kazuto Nishio
1
憧れの俳優です。2020/02/16
ダージリン
1
渥美清本人が語っているというところが貴重であり、対談相手も実に豪華だ。ユーモアを交えて語っているが、端々に役者としてのプロ魂が感じられる。アフリカを訪れた思い出が、とにかく暑くて臭くてというのは面白い。美化する訳ではなく実に率直に感じたことを語っていくところや、昔の日本も大差なかったのではないかと、ふと視点をずらして突き放すところなどは、渥美清ならではの物の見方ではないかと思う。2014/10/26
わかめ
0
やっぱり、渥美清さんはいいなぁ。2015/07/31