内容説明
大正14年7月、国鉄は全車両の連結器をいちどに取り替えるという放れ業をやってのけ、世界を驚嘆させた。本書には、たまたま当時国鉄湊町検車区にあってこの偉業に際会した著書が、みずからの体験をもとに綴った貴重な記録「自動連結器」をはじめ、国鉄客貨車界の秘録・秘話のかずかずを収める。
目次
構内(構内;続・構内;勝敗;陽炎立つ)
てつどうの養子(岩本今朝吉氏を悼む;てつどうの養子;復職顛未記;古物抄;念仏六級;へんしゅう日誌〈抄〉;「検車界」営業係長雑賀二三子の終焉)
自動連結器(自動連結器;客貨車雑談)