内容説明
鱒と自由をめぐるアメリカン・ドリーム。
目次
トラウト―魚との知恵比べを経て私たちがたどり着く偉大な真実について
身軽になる―我、いかにフォビアを克服して川辺の雑貨屋から脱却し、ミニマリストとなりしか。
禅とニンフフィッシングの技術―見えないものを見る東洋哲学と、プラグマチックなニンフ釣り間の類似のこと。
バスポンド―フロリダでもテキサスでもない山あいの池で、夏の夕暮れにバスを追いかける。
釣り奇襲隊、出撃―巨大な浮きドーナツと合体して羞恥心と恐怖を克服すべく精神修行を行うこと。
キャンプで飲むコーヒー―仏語や伊語で表記された飲み物は屋外向けではないこと。
撮られる対象―ガラス張りの冬のプールで、教育されたマスたちと交歓を試みること。
フライコレクション―年を重ねるごとにたまってきた、私なりの思い出とその価値。
カザン・リバーのグレイリング―カナダの辺境まで出かけていって、人が気にもかけない魚を追うこと。
ケーンロッド―アジアの片隅に生える草から作った竿がこの釣りには合っていること。〔ほか〕
著者等紹介
ギーラック,ジョン[ギーラック,ジョン][Gierach,John]
フライフィッシング関連の著作が1ダースを超える、数少ないフルタイムの釣り作家。書き下ろしばかりでなく、Fly Rod & Reel,Sports Afieldなど雑誌にも数多く寄稿。『トラウト・バム』は、アメリカにおける釣り文学の記念碑的存在として、海を舞台とするヘミングウェイ作品の対極に位置し、今に至るまでその影響力を失っていない。コロラド州在住
東知憲[ヒガシトモノリ]
東京外国語大学英米語学科卒業。翻訳者、ライター、雑誌編集者、インストラクター、ワナビー・バム。神奈川県在住(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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