内容説明
美味しい話、驚く話、ドジな話、笑える話、そして泣ける話。作家・開高健とともに世界中を旅したカメラマン高橋昇が、ずっと大切にしていた、思い出のエピソードの数々。
目次
あ、あれ、これ、それも!
好・不好、要・不要。
うまいもん頼むデ。
あと何冊ですか?
人、たらし。
今度はひとり旅。
「ごぞんじ」だけ。
ビンボー話。
免許皆伝ャ。
気ィつけなあかんデ。
名人上手。
笑われて。
キャッチ・トゥ・マウス。
誰が悪いのか。
撮ってャ、撮ったナ!
タハッ、オモチロイ!
ああ、あの声は。
いまはどこに。
あ・ら・か・る・と。
語り部の語り。
著者等紹介
高橋昇[タカハシノボル]
1949年北海道生まれ。’83年、講談社出版文化賞受賞
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
tu-bo@散歩カメラ修行中
20
開高健ファンからすると、とても懐かしい 写真がいっぱい。著者は、開高さんの旅の専属カメラマンのような人だったらしい。写真から旅の思いでの小文が載っている。大方は、開高たけしの諧謔さを示すものが多いが、所々に文学者としての厳しさ また 彼の悩みも顔を出す。しかし開高健は、つきあった人たちから本当に慕われていることがわかる一冊。<(_ _)> 横浜中央図書館で借りました。☆三つ半。2014/11/08
これでいいのだ@ヘタレ女王
11
旅の時には常に同行していたカメラマンから見た開高建のエピソード、画像がてんこ盛り。 図書館で借りましたが、これは、買います^ - ^2013/12/18
DEE
9
その人の器の大きさとか人間の豊かさみたいなものは、誰か他の人に語られることによって伝えられていく。 著者の開高健愛に溢れた写真と文章。2021/08/27
あかふく
1
開高健写真集。高橋昇は開高健の旅に長らく同行していた。2013/10/25
o2
1
開高健は漂白の旅人でも太公望でもない所が良いのだ。魚が釣れなければ回りに当り散らし、機嫌が良いと歌を歌う。信じられない量の中華料理を大食し、カメラにあかんべーをする。子供のような大人なのか、大人のような子供なのか。兎に角人間臭いのである。そしてそれが良いのだ。自分を開高先生と呼び、デタラメを嘯いたかと思えば妙に心に染みる事を言ったりする。小澤征爾、桑田佳祐、中村勘三郎などと同じ食道癌で逝った。惜しい人を亡くした。2012/06/19