山の仕事、山の暮らし

山の仕事、山の暮らし

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  • サイズ B6判/ページ数 446p/高さ 20cm
  • 商品コード 9784885365027
  • NDC分類 384.35
  • Cコード C2075

内容説明

穏やかな時間の流れに支配される、山の暮らし。ゼンマイ採り、炭焼き、サンショウウオ採り、ウルシ掻き…。厳しく、美しい日本の山を仕事の場と選び、そこに暮らす19の物語り。

目次

只見のゼンマイ採り―菅家喜与一
南会津の峠の茶屋―中村源治
川内の山中、たったひとりの町内会長―渡辺慶作
桧枝岐の山椒魚採り―星寛
足尾・奈良のシカ撃ち―井上盛次
只見奥山、夫婦径―佐藤恒作
奥利根の山守り―高柳盛芳
会津奥山の蜂飼い―松本雄鳳
仙人池ヒュッテの女主人―志鷹静代
桧枝岐の雪が極めたワカン作り―平野茂
越後山中に白炭を焼く暮らし―大津勝雄
谷川岳・遭難救助に捧げた半生―馬場保男
尾瀬・冬物語―谷川洋一
森のひとの、夢を育むヒメサユリの花―月田礼次郎
岩手・浄法寺町の漆掻き―佐藤春雄
朝日・飯豊の山々とともに生きる―関英俊
西上州、猟ひと筋の人生―二階堂久蔵
さすらいの果てに黒部に還る―志水哲也
秩父の天然水に魅せられた半生―阿佐美哲男

著者等紹介

高桑信一[タカクワシンイチ]
1949年、秋田県男鹿市生まれ。十代から登山をはじめ、海外の高峰にも足を延ばすが、いつしか日本の風土に還る。奥利根越後沢尾根冬季初登、剱沢大滝完登などの山歴を持つが、この国の原風景に出会う山旅をこよなく愛する。夏は沢登り、冬は雪稜登高を好み、奥利根や会越国境、下田・川内など、原始の姿をとどめる山域に精通する。古道や消えゆく山里の暮らしを追ったルポを、山岳関係の雑誌などに執筆する。2002年から「ろうまん山房」を設立し、フリーランスのライター、カメラマン、山岳ガイドを本業とする。浦和浪漫山岳会会員。埼玉県杉戸町在住
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感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

つちのこ

4
実はこの作品、つり雑誌『渓流』に連載中から読んでいた。1993年夏から2002年夏までの全19編のストーリーが収められている。 著者は浦和浪漫山岳会会員、フリーライター、カメラマン、山岳ガイドという多才な肩書きをもつ。山屋さんにはモノ書きとしても非凡な人が多いが、著者はその代表といえるだろう。骨太でいて大胆、そして思いの外繊細な文章にぐいぐい引き込まれていく。 ぜんまい採りや狩猟、サンショウオ採りで生計を立てている山の人の話は、まるで現代のおとぎ話のようでもある。⇒2003/02/20

hitsuji023

2
普段食べている山菜(かどうかはわからないが)を取っている人の生活がかいま見れた。そのほか猟師の生活など普段接することのない人たちのことが19編。2014/08/23

イカカイガカ

1
ゼンマイ採り、炭焼き、蜂飼い、山椒魚採り、漆掻き、シカ撃ち、ワカン作りなど、山から糧を得て、そこに暮らす人々の営みを綴った雑誌連載をまとめた一冊。雑誌に掲載された当時(1993年~2002年)ですら、すでに失われつつある山での文化、知恵も描かれていたのだから、もう消えてしまっているものもあるだろう。文明の恩恵を享受する側から見れば、無くてもかまわないものとして捉えられるのかもしれないが、貴重な日本の文化、人間の知恵が一つ一つ消えていっている事に他ならない。人生の豊かさについて再考させられる一冊。2020/09/22

沼田のに

0
この本の中に猟師が登場して猪獲るところあるんだけど、なんと俺の配偶者が友達から猪のモモ2本貰ってきた。とりあえず骨からはずしてカレーで食った。今日はヤキトリにすべく串に刺した。本も面白かったし肉も旨い。うれしい偶然でした。7/102016/03/04

ressenti-man

0
文庫になったようだけど、図書館にあった単行本で読んだ。この前読んだ『道なき渓への招待―沢登り大全』は修飾的な文体で自身を対象としたため鼻に付くところが多かったが、ルポルタージュ風のこちらは山に暮らす人々を上手く描き出せているように感じる。面白かった。19編×20ページほどだが、どの対象も一冊の本になるような内容の充実具合。志水哲也だけ有名人で、他はいわゆる市井の人々。2013/08/12

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