内容説明
かつてテレビでも特集を組んで放映し、江湖の話題を集め、全国を席巻したツチノコのエッセイを中心に、素石随筆の白眉ともいえる綺譚二十六編を収録した作品集。渓流の釣りを『山釣り』の名のもとに、新しい境地をひらいた故山本素石の面目躍如とした好読みもので、改めてその筆力に魅了される秀逸な好随筆集である。
目次
怪蛇現わる
幻のツチノコ
探検志願者
クラブ誕生
丹波のスキノトコ
指名手配書
方言(俗称)の妙味
夜泣峠の萱場
ツチノコがとれた話
ねずてん物語序説
小森谷の一夜
女狐
狸の音〔ほか〕