内容説明
3代目三遊亭金馬師匠の名声は、落語界を別にして、その博識と自由奔放な釣りの遍歴によって、広く知られているが、本書はその中にあってもタナゴ釣りからボラ、ハゼ釣りまで、いわゆる江戸前の釣りについて、微に入り細をうがって、その蘊蓄を傾けて綴った名著である。江戸情緒の残影を偲ぶにふさわしい好著といえよう。
目次
釣って食べてまた釣って―釣り12ヵ月(指より細いワカサギ;江戸特有のタナゴ釣り;上方では刺し身にするフナ;春のヤマメ・ハヤ・ヤマベ;江戸名物・脚立で釣る青ギス ほか)
ところ変われば釣り変わる(竿の思い出〈道具の話〉;サシを食べた話;北海道釣りあるき;ところ変われば釣り変わる;釣れない釣りのたのしさ)
竿1本の喜怒哀楽(競争釣りあれこれ;釣りと迷信;げてもの釣りの話;釣友今昔ものがたり;旧稿 江戸釣り師気質)