内容説明
日米関係が悪化の一途をたどる昭和15年、連合艦隊司令長官が暗殺された。時折しも、航空機によるハワイ真珠湾攻撃が研究されていた時期だったが、山本急死という突発事に海軍は組織改変等をやむなくされる。明けて16年、帝国海軍は南雲中将率いる第一航空艦隊に真珠湾奇襲作戦を命じる。運命の12月X日、オアフ島に迫った南雲長官は第一次ハワイ攻撃隊の出撃を命じた。が、山口少将麾下の空母『飛龍』『蒼龍』が一向に動き出さない。何か不測の事態、発生か!?謎をはらんだ1日を経過の後、真珠湾奇襲作戦が動き出した。帝国艦隊とハルゼー率いるアメリカ艦隊との壮絶な砲戦、加えて零戦とF4Fの息づまる空中戦が展開される。気鋭が描く迫真の真珠湾シミュレーション戦記。