目次
アルザスとドーデの『最後の授業』
アメリカ民主主義の人種論
ゴッホの哀しみ
「アジアの連帯」を中東からとなえて
中国と日本の「開国」の行方
明治日本の北海道旧土人保護法と「小国主義」
日露戦争の光と陰
浅川巧―朝鮮の土になった日本人
アラブからみた「アラビアのロレンス」
マルクスからレーニンへ、マルクスからマルクスへ
パリ不戦条約の世界史的意味
オーウェルにとっての20世紀
ショアーへの道
ショアーをめぐる群像
リリー・マルレーンをもう一度
満州事変をくいとめることはできなかったのか
南京事件の真相を求めて
御前会議と青年兵士のアジア・太平洋戦争
終わらない戦争を見つめる
何が冷戦w終わらせたのか
インドの「脱植民地化の長い道のり
イラクとガザからの世界史トリニティからチェルノブイリとフクシマへ
著者等紹介
小川幸司[オガワコウジ]
1966年生まれ。東京大学文学部西洋史学科卒業。長野県の県立高等学校の教員となり、豊科高等学校・松本深志高等学校・松川高等学校を経て、現在は長野県飯田高等学校教論。NHK文化センター講師(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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(ま)
1
過去と対話し得たものを未来の命に繋ぐために・・・というのは判るのだが・・・2023/09/14
watershed
1
ミルトン・フリードマン及びシカゴ学派がチリの軍事クーデター後の政権を支えていたとは知らなかった。2023/08/13
MrO
1
過去の過ちを重ねながら、なぜ、人類は、より悪い方向へと進んでいくのか。そして、それでも希望を見失わず、歩みを止めないために、何を学ばなければいけないのか。 2021/11/24
すぐる
0
◎:近代の世界大戦,紛争を考えるうえで,非常に重要な話がたくさんあります2014/04/29
MrO
0
ここ1ヶ月ほどかけて、上中下を読んで、気が滅入る。ご本人も書いている通り、世界史の結末がこれか。賢人は歴史に学ぶとか言うけれど、歴史から学べることは、人類は歴史の繰り返される過ちから何一つ学ばず、へたに科学技術ばかりが発達したので、大地や他の生命、もちろん人類にも、より大きな災いしかもたらしていないということだ。歴史のどこを切り取っても、同じような悲劇と教訓が繰り返されているという厳然たる事実。いつの時代にもある名も無き人の善意に救われはするが、偉人として語り継がれることのなんと少ないことか。2018/05/20