目次
略地図の書き方(5秒で書ける世界地図とは?―地図から世界史を考える;高校生が描く「頭の中の世界地図」―「一筆書き世界地図」で進歩をたしかめる)
世界史の扉 ジョン万次郎の大冒険―世界1周を2度おこなった万次郎の夢とは
諸地域世界の形成、交流と再編(農耕民を圧倒せよ!―遊牧国家の誕生とユーラシア;世界の「中心の華」中国―冊封体制で秩序づけられた東アジア世界 ほか)
諸地域世界の結合と変容(マゼランは世界になにを残したか―「国民国家」形成と「グローバル・ヒストリー」のはじまり;トイレはどこだ?―奴隷貿易がもたらしたもの ほか)
地球世界の到来(敵の敵は味方、友達の友達はみな友達!―帝国主義列強の同盟関係の変化;資本輸出・世界分割と立ち上がる人々―帝国主義と民族運動 ほか)
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
よしひろ
9
教師目線の本でもあり、内容はかなり高度。それだけに時代情勢を踏まえ、その時代に生きた人間の苦悩や喜びがありありと見えてくる。地図を書くだけで歴史の理解度が違ってくる。空間的な把握があってこそ、歴史に対する想像力が広がる。最初に興味を持てなければ、生徒も授業についていけないだろう。世界史には日本人には不慣れな高度な内容もある。だからこそ、簡単な地図の活用は抜群の威力を発揮する。2015/09/06
Chaos
0
社会科を教える人向けもしくは世界史にとても興味のある人向け。地図の上は空間的に歴史を追うことができ、その当時の社会や文化がどのように影響しあったのかわかりやすい。また巻頭には世界地図の一筆書きの方法が解説されており、教職でなくとも一般教養として知っていると便利かもしれない。本節は解説とQ&Aで構成されているため、基本を学んでから気になるところをつまみ食いすることもできる。ただ解説が丁寧な分、高校で世界史を学んでいないと興味を持つ前に飽きてしまう点もあり、歴史の入門書としては使いづらいように思える。2015/06/21