目次
藝大の上野の森の寒鴉
渾身のひとり芝居や春みぞれ
白き蛾の子らにまつはり一年祭
朴散るや如是閑先生訪ひしこと
二条城わたる廊下や初音きく
夏うぐひす声のゆたかに九条山
ドゥラングル教授と播重を出づおぼろ月
穏田のその名懐かし迷ひ梅雨
声明のひびく梅雨ぞら三宅坂
山へ戻せしイノシシありぬ夏初〔ほか〕
著者等紹介
二宮真弓[ニノミヤマユミ]
1931年、岐阜県土岐郡笠原町に生まれる。県立多治見高校を経て、玉川大学文学部英米文学科卒業。総長・故小原國芳先生のご薫陶を受け、在学中より雑誌『全人』『玉川百科大辞典』の編集にたずさわる。もと名古屋YWCA新聞編集委員。1981年「シャトレ座の天井桟敷」が第10回日本旅行記賞佳作。1983年より15年間、中部経済新聞文化欄にエッセイを執筆。1997年より名古屋ABCクラブ会員。ABCクラブ俳句会同人。宇佐美魚目先生に師事(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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