出版社内容情報
《内容》 本書では胸部X線写真の判読を上達する目的で、3つのポイントに注目
しました。
1）判読手順を守る
いつも決められた手順で写真全体をくまなく読影していくことで
す。これは陰影の見逃しをしないための判読手順を身につけるこ
とにもなります。
2）異常陰影を知る
異常陰影の特徴を知ることが大切です。異常陰影を解析する際に
知っておくと便利なのがX線学サインです。多くのサインを知っ
ている事は判読の大きな助けとなります。
3）症例に接して慣れる
判読上達には、多くの症例に接し、異常陰影を見つけることに慣
れなければなりません。そのなかで、判読手順を守ることの大切
さと、異常陰影の特徴を視覚的に認識する学習がなされていきま
す。
本書を通じて胸部X線写真をもっと身近に感じてもらい、自分なりの判
読手順を模索し、確立していただければ幸いです。そして、日常診療に
おいて胸部X線写真が病気の診断・治療に大いに活用されることを願い
ます。（序文より）
《目次》
第1章 読影のための手順
読影に必要な解剖と位置関係
読影前のチェックポイント
判読の順序とチェックポイント
症例写真判読トレーニング
第2章 判読のサイン
判読のサイン
部位診断に関係あるサイン
肺葉虚脱に関係あるもの
腫瘍に関係あるサイン
炎症に関係あるサイン
その他
第3章 特徴的な異常陰影の判読
腫瘤状陰影・びまん性散布性陰影
空洞陰影
無気肺陰影
肺門部・縦隔陰影
胸膜・胸壁・横隔膜陰影
第4章 症例写真の判読トレーニング
実際の読影の進め方
定期検診で発見された早期肺癌
急速に拡大した肺癌陰影
比較読影で分かる見落としやすい陰影と部位
肺癌のいろいろなＸ線像
第5章 早期癌の読影
早期肺癌とは
病巣発見のコツ
診断の手順
鑑別すべき疾患
