ワタが世界を変える―衣の自給について考えよう

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ワタが世界を変える―衣の自給について考えよう

  • 田畑 健【著】
  • 価格 ¥1,980(本体¥1,800)
  • 地湧社(2015/10発売)
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  • サイズ B6判/ページ数 96,6/高さ 19cm
  • 商品コード 9784885032356
  • NDC分類 618.1
  • Cコード C0061

内容説明

ワタを種から育て、紡いで糸にし、織るまでの“日本初”完全マニュアル。これで、あなたも自分の服が自給できる!今日の経済格差の問題は、ワタの歴史を追っていくとすべて分かる。食糧の自給だけでなく、衣の自給について考えることで、いのちの経済に目覚めよう。

目次

プロローグ ワタとの出会い―人間らしい生活って何だろう(町工場で考えたこと;ワタのあたたかさにふれて ほか)
1 ワタの話―日本のワタと衣の現状を知る(ワタ栽培に取り組む;農家の蔵に糸車 ほか)
2 ワタが世界を変えた―イギリス産業革命を問い直す(産業革命は綿織物から始まった;社会を変貌させた産業革命 ほか)
3 ワタで世界を変える―ガンジーのチャルカの思想と実践(インドでワタを見つめ直す;ガンジー・アシュラムの暮らし ほか)
エピローグ みんなが豊かに生きるには(人類史の二つの転換点;資本主義と社会主義は同じ穴のムジナだった ほか)

著者等紹介

田畑健[タハタタケシ]
1951年東京都生まれ。’81年、東京の会社を辞め、都内の市民菜園で日本綿の栽培をはじめる。’86年、千葉県鴨川市に移り住み鴨川和棉農園を開く。’87年、インドでマハトマ・ガンジーの「チャルカの思想」に出会い、“衣”を通して生き方全体を考えるようになる。自然卵養鶏、米・野菜作りの他、ワタに関わる道具作りや、糸紡ぎ・手織りのワークショップを開催し、また、絶滅しかけた和棉の種を守る活動を続けた。2013年没(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー

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Yoshie S

5
技術編は今はほぼ廃れてしまっている日本の棉の栽培から布にするまでの技術について。 和棉の種は近年配布や販売があり、また糸紡ぎのワークショップなども見かけるようになった。伝統技術の継承という側面だけでなく、市場の歴史や産業に取って代わられたことな何を意味するのか、が記されているのが思想編。 人間が豊かに生きていくとは何なのか。学校で学んできた事柄が揺らぐ。 人々が豊かに、それが幸せに繋がると経済を優先してきたことの結果は思惑通りにならなかったということなのかもしれない。2021/03/28

ロータス

1
日本の食料自給率の低さは知っていたが、衣服(綿)の自給率を考えたことがなかったのでそのあまりの低さにショックを受けた。また恥ずかしながら、産業革命の時代、イギリスの綿を売るためにインドの機織職人が皆殺しにされた話なども初めて知った。ガンジーがイギリス製品不買運動をした理由もよくわかった。/元々は社会主義を理想と考え工場労働者として労働組合活動をしていた著者が、日本固有のワタが絶滅することを危惧し千葉県へ移住してワタの生産を開始するまでの「思想編」は生き方を変革する勇気をくれる。ただ「実践編」はかなり高度。2021/02/12

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