内容説明
北の地を離れ都会で暮らしていたアイヌの女性マウコは、あるとき自分のアイヌとしての自分を取り戻し、生きていく道を探すために北海道に戻る。図書館や博物館を巡っているうちに、百年以上も前に絶滅したエゾオオカミの剥製から見つめられ、何かのメッセージを感じて、行動に移すのだが…。
著者等紹介
加藤多一[カトウタイチ]
1934年北海道紋別郡滝上町サクルーに農民の子として生まれる。現在、小樽詩話会会員。市立名寄大学非常勤講師。「有島武郎青少年文学賞」選考委員。児童文学の代表作に、『草原―ぼくと子っこ牛の大地』(日本児童文学者協会賞)『遠くへいく川』(第22回赤い鳥文学賞)。『オオカミの声が聞こえる』は、ヤングアダルトと大人向けに本格的に取り組んだ初めての作品(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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RED FOX
11
現代に生きる35才アイヌ女子マウコは水族館のアシカの心の声を聴いて泣き崩れる、凄いオープニング。マウコとそのオバアの特殊能力いいなあ、オオカミかっこいいなあ、旭山動物園、常呂遺跡、十勝連峰、行きたいなあ。ファンタジーを信じたくなりました。2018/12/22
はるこ
5
父の薦め。特別な能力を持つアイヌの女性が、アイヌの歴史や文化を学んでいく中で、エゾオオカミの生き残りの女オオカミとつながる。思いが強いのはひしひしと伝わってきたが、文章は強引で読みにくい。置いていかれてしまう。2014/06/01
spatz
4
アイヌのことを知りたくて。小説なので不思議な感じがしたが、文献で勉強するよりとっつきやすくてよかった。身近にあるはずのアイヌ問題。著者の強い問題意識にこころうたれた。2014/06/26
しゅー
2
狼がどこかに生き残ってくれていたらと思い読んだ。不思議な能力あったら便利なんだろうか2017/02/03
ハムりん
2
アイヌにはとても興味があったのだけれど読んでみたらつまんなかった。2015/10/14
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