内容説明
生まれてすぐ病気になった紫乃は足が不自由でした。そんな紫乃も年ごろになり、やさしい若者宗太郎を好きになります。しかし、母親の志津はそれが許せず…。江戸時代の上方を舞台に、母と娘の葛藤を描きながら、家族の絆の大切さを教えてくれる物語。
著者等紹介
高草洋子[タカクサヨウコ]
富山県生まれの東京育ち。兵庫県宝塚市で二児を育て現在に至る。主業は主婦、副業は夫の事業の手伝い。日本画を上野泰郎氏に、水墨画を佐藤紫雲氏に師事する(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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ツバメ
3
つまらなかった。全編を通して現実味ないし、へんな昔話みたいな感じがした。自分が関東育ちなせいか、なかなか関西弁に馴染めなかったのも一因かもしれない。表紙の装丁が綺麗だったから裏切られた感じがしました2015/03/25
うさぎ
1
大和屋さんってあの大和屋さん?って思ってしまったけど違うよね。優しいお話でした。2016/11/28
くにひろ
1
母娘の話なんだけど、情感が今の自分の状況と丸かぶりで、引き込まれるように読んでしまった。親は子供のことを不幸にしようと思って、突き放したりしない、子供のことを想うから止めろという。でも子供のためにしてあげることが逆効果になってしまう。お互いがお互いのことを思いながら、生きているだけなのにうまくいかない。そんな、気持ちがすごくうまく描いている。神様は乗り越えられる試練を用意して、試してくれる。全ては神様の掌(たなごころ)の中にいるかもしれない。帰って会いにかねばと思うのでした。2014/09/25
速水 舞
1
江戸時代の関西を舞台にしたお話。大棚の娘である主人公は足が不自由だが類いまれなる琴の才能を持っていた。彼女を見守るのらは優しい召し使い。しかし、彼女を愛する母親の愛により運命は変わっていく。短く読みやすいです。親の愛について考えさせられる一冊。2013/08/19
すがやん
1
江戸時代の上方を舞台にした親子の情愛の物語。「びんぼう神様さま」で、単純だからこそ感動し涙した昔話とは違って、“いい話”ではあるけれども、感動はなくなった・・という感じ。もちろん、素敵なお話ではあるので、子供に聞かせる童話としては良いのかも。2010/05/03




