出版社内容情報
★書評空間『KINOKUNIYA BOOKLOG』の増井俊之氏の書評をご覧下さい。
内容説明
天と地と人がつながるIT技術を夢見て。自然とふれあい、ゆっくりと生きることを愛し、人にやさしいテクノロジーにそっと支えられる。そんなすてきな町と人々を描いたハートフルな物語。
目次
秋の章 温泉地の秋
冬の章 贈り物として
春の章 花吹雪の中で
著者等紹介
関根千佳[セキネチカ]
長崎県佐世保市生まれ。長崎県立佐世保北高校、九州大学法学部卒業。日本IBM SNSセンター課長を経て’98年、株式会社ユーディット(情報のユニバーサルデザイン研究所)を設立、アクセシブルなWeb構築やIT機器デザインのコンサルティングを行なう。総務省情報通信審議会、経済産業省日本工業標準調査会を始め、各省庁や自治体のユニバーサルデザインに関する委員会に多数参画。UDNJ(ユニバーサルデザインネットワークジャパン)理事。美作大・金沢大・東京女子大・東海大等の非常勤講師
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感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
しおり
8
ともすると、犯罪の根元にもなりうるIT。その進歩を取り入れ、人々が温かい触れ合いに満たされる高布町。ここで、情報端末「ルイカ」を駆使し人と人とが繋がり合い、様々な人間模様が繰り広げられていくのです。実際に、こんな町はあるのかな?こんな風に老若男女が端末を使いこなし、それが人との繋がりの助けになる未来は近いのかもしれないですね!!。お話の中では、道を外した少年がこの町で様々な経験をし再生したことと、端末開発者の穏やかで男らしい人柄が心に残りました。2015/12/08
Willie the Wildcat
1
単に、”ユビキタス”をテーマとした将来の理想像を描いた本、という先入観をもっていた。しかし実際には、それに付け加えて家族愛などを含めた「人間愛」を感じた。同じIT企業の人間として、単なるユーザー視点でのサービス提供ではなく、付加価値を感じて頂ける何かを提供していきたいと、改めて考えるに至った。期待していた以上の物を得た一冊に思う。2011/07/30
ReadingYear
0
「ユニバーサルデザインのちから」「スマートエイジング入門」を読んだ後の、関根さん本3冊目だったので小説スタイルというのに驚いたが、一番面白かったかもしれない。ルイカを使った生活がとてもリアルに描かれていて面白かった。 もしかしたら将来の自分は、この翼の祖母みたいな感じかもしれないと思った。。。2011/06/14
kunihiko@240mercer
0
よんで随分たってしまっているのだが、、、ITが生活をさりげなく、知らず知らずにサポートし、生活を豊にする、そういう近未来を書いた本。2011年にはすでにある程度実現? ユビキタスな社会を語るときは、ライフログ的なものによる便利さの反面、プライバシーの課題がいつもつきまとう。2010/10/17