内容説明
上巻では、まず都市を歴史的基盤から解明し、伝統的な空間構造の転換、交通システムの影響、都市自治体や都市運営思想の発展を説明する。つぎに、現代アーバニズムをインナーシティと郊外という枠組みのなかで考察するため、人間生態学、コミュニティ論、逸脱行動論などを概説し、社会的ネットワークの空間構造を分析する。最後に上巻の総括として、地域構造の形成力である空間分化の原理を、都市のハードウェアとしての建築集合、ソシアルウェアとしての社会経済構造、ソフトウェアとしての認知・知覚環境の3面から解明する。
目次
都市に対する歴史的視点
現代都市性(アーバニズム)に対する社会的視点
空間分化の概説