目次
コピー―贈り物篇
コピー―食篇
エッセイ―もらうとうれしい
エッセイ―消えた娘
エッセイ―祝福
エッセイ―父親失格
エッセイ―刺せば血が出る器物などない。
エッセイ―小さな不安
エッセイ―母の引力
エッセイ―わが輩の恩人は漱石である。〔ほか〕
著者等紹介
岩崎俊一[イワサキシュンイチ]
コピーライター。クリエイティブディレクター。1947年京都市生まれ。1970年同志社大学文学部文化学科心理学専攻卒業。レマンマドラなどを経て1979年岩崎俊一事務所設立。TCC賞、ACC賞、ギャラクシー賞大賞。読売広告大賞、朝日広告賞、毎日デザイン広告賞、日経広告賞、カンヌ国際広告賞ほかを受賞。2014年死去(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
りつきよん
4
著者のコピーは、人をつなぐような温かい気持ちになるコピーが多いところが気に入った。中でも、「各人停車」「西武百貨店」のコピーは、忘れていた心を取り戻してくれるような気持ちになれて素敵だと思った。また、エッセイ部分では読書好きとしては「本を読む人」が心に響いた。『本を読む人が想像の世界とつながっているのにひきかえ、ケータイを見る人がつながっているのは、現実そのものなのだから。』現実と繋がりすぎてしまう現代だからこそ、想像できる人は魅力的だなあと感じる。2023/10/07
さっちも
4
読みはじめは「どうせ買わせたいだけやろー、とどのつまりは」とか思い、なかなか自分の中にはいってこなかった。だけど、読み進めて真摯な仕事ぶりや、やさしさや、遊び心、骨太な人生観なんかに触れられて良い本だなと思えた。聖書とかは言い過ぎだけど、心がささくれている時は読んで気が落ち着くかもしれません。幸福を見つめるとはおおげさやけど、良い題名と思います。2016/09/09
しの
3
ずっと読みたいなと思っていた《幸福をみつめるコピー》の完全版が図書館で貸出開始になり、ラッキーなことにすぐ借りることができた。岩崎氏が書きためたコピーと、それを生み出すきっかけになったエピソード(エッセイ)。個人的にはコピーより、エッセイが印象に残った。【大人から幸せになろう】“大切なのは大人の幸せだ。大人が幸せになってこそ、子どもも幸せになれるし、大人になることに憧れる”2015/08/22
tuppo
2
時代性に流されていくものもあるし今見ても新鮮なものもある。不思議。2023/10/04
tuppo
2
透明ですごい。「そう。まさに発見だ。発明じゃない。自分が生まれる以前から誰にも気づかれずそこに存在している定理を掘り起こすんだ。紙の手帳にだけ記されている真理を一行ずつ、書き写してゆくようなものだ」数学になぞらえることに気後れはするのだが、これは僕がコピーの書き方について考えていたことと同じだった。すなわちコピーはつくるものではない。見つけるものだと。2015/12/03
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