内容説明
イギリスは美しい。その美しさの背景には、“ナショナル・トラスト”の存在がある。今から100年以上前、自然と歴史的遺産を保存するために、市民によって創設された“ナショナル・トラスト”。そのプロパティ(所有地)を訪ねて、ピーターラビットのふるさと湖水地方、テニソンが歩いたワイト島の丘、ドーヴァーを望む白亜の岸壁、そして最初のプロパティ“ディナス・オライ”へ。本当のイギリスに出会える旅。
目次
第1章 ワーズワースとグラスミア―イギリス人の心のふるさと
第2章 ダーウェントウォーターに流れる愛
第3章 ロンドン―ナショナル・トラスト誕生
第4章 ワイト島―テニソン・ダウンを歩く
第5章 妖精に会いに―コーンウォール半島へ
第6章 時が止まった村レイコックと―ストーンヘンジ
第7章 白亜の海岸とアルフリストンの町―イーストサセックス州
第8章 不思議の国ウェールズへ―「光の要塞」めざして
著者等紹介
横川節子[ヨコカワセツコ]
立教大学英米文学科卒業後、ニューヨークに3年滞在。帰国後英語教師を経て、1987年、毎日新聞社英文局に入社。『毎日ウィークリー』の編集を担当。1994年から毎日中学生新聞の記者となる。1999年同退社。現在は毎日中学生、小学生新聞の契約記者として記事を書くかたわら、ナショナル・トラストの旅を続けている。著書に『ナショナル・トラストの旅』(洋販出版、1997)がある
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感想・レビュー
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yuki
19
レポートの参考文献として。とても読みやすく、なんだか優しい文章。詩人ワーズワースって、そんなにイギリス人に影響を与えた人だったのか。。知らなかった。そして、ビアトリクスとローンズリーのエピソードは、すごく切ないけれど純粋な2人の愛が伝わって来て・・・。ビアトリクスに絵本の出版を勧めたのがローンズリーだったとは。幸運なことに、「ピーター・ラビット」の絵本が家にたくさんあるので近々開いてみよう。チュウチュウおくさんのおはなし、なぜか異様に大好きだったなぁ。知らなかったことを色々と発見できた1冊だった。2013/07/15
M2
3
ドーヴァー海峡の白壁(チョーク壁)行ってみたい2022/11/12
もとせ
0
121頁抜粋【最初のプロパティ(所有地)、ディナス・オライ-この町に住むタルボット夫人が1895年、ナショナルトラストの発足に合わせて寄贈したものだ。「この土地を寄付できてとても嬉しい。ディナス・オライ(光の要塞)が永遠に皆のものとなり、誰もがこの土地で楽しい時を持つことを望んでいます。この崖地が持つ自然を損なわないで、このまま保存してください。アスファルトの道をつけたり、蛇のデザインをした鉄のベンチなどを置かないで欲しいのです」この言葉はしっかりと三人の創設者に受け取られ、今に至るまで受け継がれている】2012/10/29
mayumi
0
☆イギリスはずっと行ってみたい国で、その中でも湖水地方は憧れの地です。2011/07/05
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