内容説明
時代遅れの成長至上主義に“喝”!!快刀乱麻に説く日本経済の現状、お金の正体に迫る盛り沢山のコラム、いま「豊かさ」を真っ向から問い直す“面白い”経済学入門!
目次
第1章 お金は逆立ちして踊る
第2章 お金は影と競いて走る―資本とは何か
第3章 ほんとうに規制は「悪」なのか
第4章 ああ不況!ああリストラ!―資本主義と景気循環
第5章 この世はバブルの繰り返し―カネに群がる「懲りない面々」
第6章 グローバルってカタカナ文字のいい響きだけど
第7章 われわれの未来は天国?地獄?
著者等紹介
上条勇[カミジョウイサム]
1949年北海道に生まれる。1978年北海道大学大学院経済学研究科博士課程単位取得退学。現在、金沢大学経済学経営学系教授。経済学博士(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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paluko
3
経済を学ぶ3冊め、2015年刊。p.72「シーニョアは、毎日十二時間の労働時間を維持するほかはない、と言う。というのは企業のあげる利潤は労働者の最後の一時間によって生み出されるからだ。残りの十一時間はコストの回収に使われる。もし毎日の労働時間が一時間短縮されると、利潤がなくなってしまう」これに類する主張は今でも次々生まれているような気がする。労働者に有利になるような施策が「ペイしない」とか「国際競争力がなくなる」とかで否定されてるような……自分だけの錯覚なら幸いですが。2020/06/28
ウラー
1
アメリカ主導の新自由主義(経済のグローバル化)が、世界の資本移動規制を撤廃する方向に動いていて、それが各国経済の安定性を失わせている(ハゲタカファンドがあっちこっちにカネを移すので、いつもどこかで支払い不能状態が発生し経済危機となる)。/新自由主義に沿った企業経営は(そうでない経営よりも)利益をもたらすが、全体としては不況を深刻化させ、国民を不幸にする。/『貧しくしないため』といっているのに具体的な政策については考えない。著者個人の現状分析にとどまり、政策の提案ができないのが、この手の本の限界だろうか。2016/06/09
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