内容説明
人間的魅力を養う。自らを鍛え、心を磨き、命を燃やすいまこそ、人間らしい生き方を学ぶ。
目次
序章 感性論哲学概説
第1章 能力としての個性を磨き出す
第2章 本物の人間になる
第3章 人間の三つの条件
第4章 人格の構造
第5章 本質への問いと理念への問い
第6章 包容力と人間の大きさ
著者等紹介
芳村思風[ヨシムラシフウ]
昭和17年奈良県生まれ。学習院大学大学院哲学博士課程中退。思風庵哲学研究所を設立。感性論哲学の創始者。名城大学講師も務める(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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にいたけ
45
読書会課題本。西洋のように物事を要素に分解して人間を問う理性哲学ではなく、感性哲学を目指す。それが理解実践できるのは色々な神仏を受け入れられる日本人をおいて他は無い。完璧な存在の神になれぬ人間は①自分が神に比べ不完全であることを認識し②神のように完璧になろうと努力し、自分の価値を創造し、③人の役にたつ人間になること。これが人格を高めること。自分の価値を認めてくれるのは自分ではなく他人。他人が認めてくれるからその価値を使えば人の役に立てる。完全な神になれないからこそ目指すべきものとなる。良著。2023/09/07
ひろ§
7
全体を通して、すっと心に入ってきた。最初は宗教的な内容なのかと思っていたが、人間が温かく協力し合いながら生きていく世の中になるために、ひとりひとりが人間の格をしっかりともつことが大切である。 人を許せる包容力は愛だということ。 人間的な人格が高く、深い人間になるための心が書かれている。とてもためになった。2020/08/20
ctr-wan529
3
だいたい愛も幸福も自由も生き甲斐も勇気も責任も、これらはみんな理性的なものではない。愛は決して理性的に手に入れる合理的なものではない。合理性を超えたもの、理屈を超えたものが愛。理性は合理的にしか考えることのできない不完全な能力。と考える感性論哲学の観点で、人間性の進化、成長を解いている。能力としての個性に人格的な香りを漂わせる。真善美を求める情熱、意欲こそが人間の高貴さ。物事の本質を見抜く願力。など、グッとくるワードで魅了されて、あっとゆうまに読んでしまった。2025/04/28
Satoshi Kitazawa
2
とても平易な言葉でわかりやすく書かれている哲学本。図書館本でしたが買おうかな。2021/07/14
n-shun1
1
全体を総合して理解できているとは言えない状態。再読を要す。 感性は測定することが難しく科学の文脈に乗りにくい。しかし,人間は理性悟性だけでなく感性も持つことは事実である。この感性をないがしろにした人間の発達はありえず,もしそのような発達があるとすれば歪で不完全といえる。 「人間であるとはどうあることであるのか。人間になるとはどのなることなのか。」という問いが繰り返し出てくる。人間やその一生についての追究していくことなのか。2021/07/24
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