内容説明
人は何のために学ぶのか。安岡正篤師が一生をかけて伝えたかった「人物学」のエッセンスがここにある。
目次
第1章 今ここに生きる(安岡教学のエッセンス;道縁は無窮 ほか)
第2章 先哲に学ぶ(古典と歴史と人物の研究;先哲の言葉に光を当てる ほか)
第3章 人間を磨く(人物をつくる;安岡先生が求めたもの ほか)
第4章 一燈をともす(日本の母を取り戻す;人が環境をつくる ほか)
著者等紹介
藤尾秀昭[フジオヒデアキ]
昭和53年の創刊以来、月刊誌『致知』の編集に携わる。54年に編集長に就任。平成4年に致知出版社代表取締役社長に就任。現在代表取締役社長兼編集長(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
pdango
53
「賢は賢なりに、愚は愚なりに一つのことを何十年と継続していけば、必ずものになるものだ。別に偉い人になる必要はないではないか。社会のどこにあっても、その立場立場においてなくてはならぬ人になる。その仕事を通じて、世のため人のために貢献する。そういう生き方を考えなければのらない。」仕事をしていたら自分の思うようになったり、ならなかったりに気をとられるけれど、「社会に貢献する」という考え方を思い出すと、そういうことから自由になれそうな気がした。2018/11/09
かず
19
安岡正篤先生は東洋思想研究家であり、昭和の日本に大きな足跡を残された方です。本著は「人間学を学ぶ月刊誌『致知』」編集長である著者が、安岡先生に関連する数多くの著作の中から特に心に残る言葉を抜き出し、編纂したものです。先生の著書を愛読される方は、いずれもどこかで読んだことのある文章かと思いますが、今一度味読ください。平易な文章だからこそ、噛めば噛むほど味が出る、そんな印象を持ちました。読みやすいので、本著を手始めに先生の教えに触れると良いのではないか、と感じました。生き方について考えたい方にお勧め致します。2018/08/20
鉄人28号
9
☆☆☆☆ 再読。致知出版社社長の藤尾秀昭氏が私淑する安岡正篤の言葉を拾って解説を加えたもの。安岡正篤の言葉は生きる指針となる。この本は私の愛読書の1つである。「木鶏の逸話」「人物の第一条件」「成徳達材」「花は香り、人は人柄」「本物にしびれる」「一隅を照らす」に関する話が良い。「人物の第一条件」では、まず、活力と気迫が人物の根本条件であると言い、その上で、第一条件は、「理想を持つこと」、そして「人物」になる秘訣は古今のすぐれた人物に学ぶこととあらゆる人生の経験を嘗め尽くすことであると言っている。2018/07/28
Gotoran
9
致知出版社社長の著者による安岡正篤師の心に残る言葉。厳選された珠玉の言葉。どの章も心に残る、まさに人間学。今回特に心に響いた言葉;“古典と歴史と人物の研究、これを徹底しなければ人間の見識というものは磨かれない”“人物学とは「我づくり」”。また、ゆったりとした気持ちで、行間を確かめながら、思いを巡らしてみたい。人間学追求のためにも、藤尾本、安岡正篤師関連本を追求してゆきたい。2011/05/24
コサトン@自反尽己
5
約2年ぶりの再読。本来であれば読了日の本日から、埼玉武蔵嵐山にある安岡正篤記念館・郷学研修所にて宿泊研修に参加する予定だったが、私事都合により17日のみの単日参加に。そうした事情もあり安岡師の言葉に触れたく本書を再読。人はなぜ「学ぶ」のか。それは自分をつくり、磨くため。活学をして「人物」になるため。私は、人物となれるだろうか。わからない。だが、私がこの世からさよならする時に、ただ一人からでもいい、人物だったと言ってくれる人がいたら、本望である。2013/03/16
-
- 和書
- とりがいるよ