著者等紹介
渡部昇一[ワタナベショウイチ]
昭和5年山形県生まれ。30年上智大学文学部大学院修士課程修了。ドイツ・ミュンスター大学、イギリス・オックスフォード大学留学。Dr.phil.、Dr.phil.h.c.。平成13年から上智大学名誉教授。幅広い評論活動を展開する(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
かず
18
本シリーズ16冊読書を朝の日課にしており、本書は3周目が終わりました。四書五経は儒教の経典であり、武士の子弟の教養書でした。時代は変わっても人間はそれほど変わっておらず、未だ教養書として現役と言えましょう。今年は29枚の付箋が付き、最も印象に残っているのは、10月の扉「為さざるなり 能わざるにしかざるなり」でした。「できないんじゃなくて、やらねーだけだろ!バーカ!!」とは孔子先生は仰らないかとは思いますが、私にはそう聞こえます(笑)言い訳しないで、自分の決めた目標を成し遂げるよう、努力したいと思います。2019/12/25
森林・米・畑
14
2022年1月からコツコツと。編者の渡部昇一先生の解説文は分かりやすかった。名言を意訳してから、噛み砕いて例えてあり、すんなり入りました。氏は西洋の思想や自身の体験談等も絡ませており読みやすかった。古典がより身近に感じられる一冊だ。2022/12/07
ROOM 237
13
中国現代小説家の閻連科さん新刊「四書」を読むにあたり、四書五経をザッと知っておこうと読んでみました。一日一文形式で原文を著者が噛み砕き解説してくれるため、非常にわかりやすく良心的な構成。手元に置いてパッと何気なく開いては日々立ち返り、己を律する習慣も身につくであろう良書。感想を書くにはまだまだ何度も再読して理解することが必要ですが、挨拶、礼儀、正直、親切、謙虚、和を心掛けて過ごしたいと思います。2023/03/12
かず
12
2周目が終わったことに4か月も気づきませんでした。今日は「遠きに行くには必ず近きよりす(中庸)」でした。この日に読了登録するのは、天の啓示だと思います。10年前に儒教の学習を始めた際、四書五経、次に朱子学、そして陽明学、という順序を踏まず、孟子や朱子学を飛ばして学びました。そして、一番大事な(と私は思う)易経を大して理解せずに先に進んでしまいました。結果、手痛い失敗をしてしまったのです。後悔先に立たずですが、今となっては仕方ありません。同じような失敗をしないよう、このシリーズで我が身を修するのです。2018/08/09
かず
7
四書五経とは儒教の基礎教材のようなものです。論語・大学・孟子・中庸を四書、書経・詩経・易経・礼記・春秋が五経です。これらの中から選りすぐり、一日一言の形で紹介されています。どの文章も短いのですが、その少ない字数の中に奥深い味わいを秘めています。このシリーズは他にも出ていますが、これらを毎朝心に焼き付けることで、ハリのある一日が送れることでしょう。洋の東西を問わず、志ある人は古典を愛すると聞きます。先哲の志に心添わす朝のひと時、貴方も是非如何でしょうか。2017/04/19