東井義雄一日一言―いのちの言葉

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  • サイズ B40判/ページ数 219p/高さ 18cm
  • 商品コード 9784884747992
  • NDC分類 159
  • Cコード C0095

内容説明

“教育界の国宝”と呼ばれた「いのちの教育」の実践者が残した人生に光をともす言葉―根を養えば樹はおのずから育つ。

著者等紹介

東井義雄[トウイヨシオ]
明治45年兵庫県但東町に生まれる。昭和7年姫路師範学校を卒業、豊岡小学校に着任。以後、但東町内の小学校に勤務、32年『村を育てる学力』で反響を呼ぶ。34年但東町の相田小学校校長に就任。高橋中学校長を経て39年八鹿小学校校長に着任。41年より『培其根』を発行。47年定年退職し、兵庫教育大学大学院、姫路学院短期大学講師などを務める。平成3年死去。享年79歳。「平和文化賞」(神戸新聞社)、「教育功労賞」(兵庫県・文部省)、「ペスタロッチ賞」(広島大学)、「正力松太郎賞」(全国青少年教化協議会)などを受賞

米田啓祐[ヨネダケイスケ]
昭和14年生まれ。昭和37年兵庫県養父郡八鹿町立八鹿小学校教諭となる。校長は8年間東井義雄先生。以後、八鹿町立宿南小学校教諭、兵庫県教育委員会指導主事等を経て、平成2年より生野町立生野小学校、八鹿町立八鹿小学校、八鹿中学校の校長を歴任。ようか読書会代表

西村徹[ニシムラトオル]
昭和35年生まれ。昭和41年八鹿小学校入学、同校在籍中6年間校長先生は東井義雄先生。昭和57年兵庫県城崎郡日高町立八代小学校教諭となる。日高町立日高小学校、日高町立三方小学校を経て、現在、豊岡市立府中小学校教諭。但馬掃除に学ぶ会代表(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

ホシ

20
なんちゃって教育者の端くれとして、そして、親鸞ファンの一人として東井義雄は外せないと思って読みました。東井の思想に通底する浄土思想とそれに基づく教育観に触れ、襟を正す思いでした。ジェンダーに関しては昭和時代のそれを思わせますが、子どもたちを見つめる東井の眼差しは教育者ならばやはり鑑とすべきです。そして、東井の言葉を通して浄土思想はビクトール・フランクルの思想とも重なるという私見を強くしました。まだまだ今の私は東井の境地の足元にも及びませんが、氏の言葉をいつも心のどこかにしまって日々の仕事に邁進したいです。2022/10/30

Kazuki

17
東井義雄先生の366日の言葉。東井先生は、明治45年生まれで、昭和7年から小学校教諭となり小、中学校の校長を経験されて47年に定年退職。平和文化賞初め数々の賞を受賞した教育者です。この本は箸休め的なものです。私が教員時代に東井先生の本を読み、目指す教師像としてきました。校長となっても児童生徒に寄り添い、先生や保護者の話に耳を傾けてきました。日々努力してはいますが、まだまだ先生の足元にも及びません。教員を目指している方は是非、東井義雄先生の本に触れていただきたい。

かず

17
昨年2月から読み始め、11月に資格試験の関係で中断、今日、残りを読んだ。東井義雄氏は浄土真宗本願寺派の寺院に生まれ、一生を教職として全うし「東洋のペスタロッチ(教育実践家)」と呼ばれた方。全ての子供たちを包み込む慈愛に満ちた眼差しには、寺院に生まれ、仏教に親しんだことが大いに関係しているように思う。私が気に入った言葉は7月17日「聞くということ」、18日「聴聞」、19日「聞いてみよう」、20日「耳を育てる」だった。傾聴という言葉があるが、それに徹するのは難しい。己を空しくし、相手と合一する覚悟で接したい。2021/04/04

ue3104

7
ブレない軸、信念のある人の言葉は、やはり心に響く。 テクノロジーが進化して、一見生きやすく、非常に快適な社会が作られていっているように思うけれど、本当は人間は不幸に不幸に近づいているのだと感じた。 いつの時代も大人たちは「昔は良かった」って言うのは、あながち間違っていないのかもしれない。2021/02/13

芸術家くーまん843

2
85歳のおばあちゃんが、小さいぬい目でていねいにぬったぞうきん50枚。誠実さ、ていねいさ、根気強さ、不言実行の精神、土の匂い、明治の魂(たましい)、そんなものが、見ていると迫ってくる。おばあちゃんの作ったぞうきんと手紙とを額にはめて、「手間を省くな」「手を抜くな」「日本は、こういう名もなき国民によって守られ受け継がれてきたのだぞ」と叱(しか)ってもらっている。2012/11/04

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