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内容説明
「松下陋村と雖も、誓って神国の幹とならん」―幕末長州の一寒村・松本村の私塾・松下村塾において、一国の将来を担う人材の育成に情熱を注ぎ、高杉晋作、久坂玄瑞、伊藤博文、山県有朋など、数多くの維新の指導者たちを育て上げた吉田松陰。本書は、その松陰の残した心魂に響く百三十の名言を選び、「いかに生くべきか」の観点から解説したものである。
目次
1 草―志を立てざるべからず(志を立てざるべからず;純正にせざれば ほか)
2 莽―人才育せざるべからず(国家を治むるの要;古今の殊なし ほか)
3 崛―己れを修め実を尽す(学と云ふものは;好む所に従ふは ほか)
4 起―昼夜となく勤むべし(心は公なり;聖賢の貴ぶ所は ほか)
著者等紹介
川口雅昭[カワグチマサアキ]
昭和28年山口県生まれ。同53年広島大学大学院教育学研究科博士課程前期修了。山口県立高校教諭、山口県史編さん室専門研究員などを経て、平成10年岡崎学園国際短期大学教授。同12年より人間環境大学教授(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
えぼし
8
吉田松陰先生の言葉はどれも力になります。書簡など個人に宛てた言葉も多いことから、彼の人生・生活は常に強い意志を持っていたのだなと窺えます。時に過激な行動を起こすほど、国のことを憂いていた彼の言葉だからこその説得力もあり、言葉一つ一つが胸に響きました。それにしても、時代とはいえ20代でここまで考え、多くの人々に影響を与えるとは。頭が下がる思いです。吉田松陰、尊敬しないわけがありません。 2015/02/28
るるぴん
3
山口県出身の吉田松陰先生の名語録。1800年代も世相の雰囲気は今とあまり変わらないのだな、と思った。参考になる言葉多数。ひとつ気になるのは時代柄仕方がないが「男子向け」「国に奉仕する役人や軍人の心構え」を説いているっぽいこと。そういう意味では少々古い価値観も織り交ざっている。松蔭氏も孟子を勉強し、愛読していたようだ。今時のハウツーでいわれていることは、古典に出ていることばかりだ。30歳の若さで処刑されたというのに未だに語り継がれる実績がすごい。2019/02/28
AZUKI
2
学問の大禁忌は作輟なり・・・私もそのように努めたいけれど(無理そう)2013/10/18
Ryotaro Tsunekawa
1
心に火をつける名言の、原文と現代語訳と解説が並ぶ。解説の欄で著者自身が解説文を書きながら感動を新たにしている様子が伺える。座右に置いておきたい言葉が綺羅星のように並ぶ。松陰の没した年齢をとうに超えた今、あらためてかみしめたいと思った。1番「志を立てざるべからず」(志を立てないことのないように)、114番「能わざるに非ざるなり、為さざるなり」(出来ないのではない、やらないのだ)。特に、心したい。2015/09/10
周防 嶺吉
1
文章も読みやすく、何の原書から抜粋したのかも書かれており勉強の範囲も広がって大変役に立ちました。2012/08/04
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