内容説明
企業の理念、トップの信念、そして現場を通じていかにして企業の社会性を浸透させられるか。ケースを例にとった説得力のある一冊。
目次
第1章 開かれた誠実な企業経営を目指して(雪印の第二の創業;日本ハムの経営改革)
第2章 社会責任経営の先駆け(職業とは聖なる勤め―鈴木正三;商人に道あり―石田梅岩 ほか)
第3章 企業倫理のベスト・プラクティス(ケース(1)富士ゼロックス
ケース(2)ベネッセコーポレーション ほか)
第4章 日本型企業倫理への道しるべ(経済社会の変容;日本の主体性と独自性)
著者等紹介
阿部博人[アベヒロト]
昭和35年北海道生まれ。58年北海道大学法学部卒業。同年財団法人松下政経塾に第4期生として入塾し、松下幸之助翁に経営と人づくりを学ぶ。61年、同塾修塾後、経営コンサルティング会社等を経て、現在は経営コンサルティング、教育研修、講演、執筆活動に携わる。企業社会責任フォーラム代表
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感想・レビュー
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Humbaba
5
トップの人間の考え方が、その企業に与える影響は大きい。トップが変わったからといって直接的に、すぐに影響が出るという保証はないが、その影響は着実に出てくる。上の人間の規範がゆるめば、下にいる人間もこれくらいなら良いだろう、と考えて甘くなっていく。2015/12/20
Humbaba
3
人の心は外からは見られない。例えどれほど素晴らしい言葉を語っていたとしても、それが心からのものであるという保証はどこにもない。言葉だけであれば多くの人が偽ることも可能だが、それに行動がついてきた時、説得力は高まる。言葉を語り、そしてそれに見合った行動を続けれ入れば、自然とそれが本心となる。2013/12/04