内容説明
大学で声楽を専攻した著者は、歌手としてコンサートでよくチベット民謡を歌っています。ただ、日本の皆様はチベットのこと自体あまりご存じではないので、少しでも理解していただこうと、いつも歌う前にチベットの生活習慣、文化、教育、経済のことなどをお話しするようにしています。お陰さまで、行く先々で好評を得て、いまでは日本各地より講演の依頼もたくさんくるようになりました。この講演録の中で、著者は九年におよぶ日本の生活で感じたことを率直に述べています。
目次
「モンゴルの歌はいいですね」
チュパで子育て
チベットのバス
大阪よりちょっと寒い
麦こがしとヤクの糞
ダライ・ラマの親戚?
ヤクや羊と文通するわけではない
公衆トイレで受験勉強
「チベットってすばらしいところですね」
大阪弁は教科書に載っていない〔ほか〕
著者等紹介
バイマーヤンジン[バイマーヤンジン][Pemayangjien]
チベット出身。名前はチベット語ではペマヤンジェン、「ハスの花にのった音楽の神様」の意味。7歳の時からチベット民謡と舞台を始め、中国国立四川音楽大学声楽学部で西洋オペラを専攻。卒業後同校専任講師に就任。中国各地でコンサートに出演。1994年来日後、日本でたった一人のチベット人歌手として広島アジア大会をはじめ、韓国での音楽祭、APEC大阪大会、阪神・淡路大震災救援演奏等に参加。その他、チベット文化、慣習を紹介するため積極的に小、中、高校やいろいろな国際交流イベント、シンポジウムなどで講演活動を展開。1997年から、教育を受ける機会が少ないチベット遊牧民のため小学校建設を目的とした講演会、コンサート活動を行っている。現在、チベットには6つの小学校が開校し、各学校あわせて約1200人の子供が学んでいる
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感想・レビュー
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