内容説明
人の上に立つ者の行動指針の書。
目次
佐藤一斎という人物
「重職心得箇条」という書
「人物」の条件
大臣の心得
時世につれて動かすべきを動かす
「きまり」にこだわらない
機に応ずるということ
「公平」を保つ
知識・見識・胆識
「世話敷と云はぬが能きなり」〔ほか〕
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感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
金吾
22
◎佐藤一斎は言志四録しか知りませんでしたので、この本で他の著作を知れたのは良かったです。文章としては短いですが中身は東洋的大人はどのようなものかを具体的にイメージさせるものであり面白かったです。2021/07/10
とみやん📖
11
十七条というと、聖徳太子を思い出すが、これもそうとは。短い中にも、なるほどと思わせるところがあって、心掛けて、活かしていきたい。安岡先生がしてきするところの活学。2018/03/03
コサトン@自反尽己
9
なかなか近くの書店には無く、図書館にて借りてきた。今作は、江戸時代の儒学者である佐藤一斎の書を、安岡師が解説したもの。重職ということで、基本的に語られていることは現代に置き換えるならば管理職以上の人向けの心得書、といえる。今現在の私の立場からすると直接関係してくることはやや少なかったが、上に立つものではなくとも、心構えを知り、その気概をもって事にあたらなければ、人間的成長はない。今回だけに留まることなく折を見て再読したい古典の1つである。2013/03/22
nocturne2015
8
完結にして明瞭。2021/05/09
99trough99
5
十七条は、実に大切なことばかりで、いつも手元において折に触れて開こう、と感じる本でした。 多くの管理職にとって耳の痛い項目(いわく、慣習に振り回されるな、いわく、細かいことまで上がやっちゃうから上の仕事が増えて重要なことに腰を据えて取り組めず、あげく「忙しい、忙しい」って言っちゃうんだぞ、など)が多いと思いますが、これを、耳に痛くなく受け入れる度量こそ重要なのでしょう。2019/06/30