内容説明
本書は、大阪天王寺師範学校(現・大阪教育大学)本科での森信三先生の講義をまとめた『修身教授録』(全5巻、昭和14年刊)の中から、昭和12年3月~昭和14年3月までの2年間の講義を改めて編集したものです。
目次
第1部 修身教授録〈1〉(学年始めの挨拶;人間と生まれて;生をこの国土にうけて;生を教育に求めて;教育者の道;人生の始終;志学;学問・修養の目標;読書;尚友;人と禽獣と異なるゆえん;捨欲即大欲;使命の道;真実の生活;諸君らの将来 ほか)
第2部 修身教授録〈2〉(挨拶;立志;人生二度なし;生命の愛惜;一つの目標;意地と凝り性;大志を抱け;気品;情熱;30年;長所と短所;偉人のいろいろ;伝記を読む時期;人生の深さ;一時一事 ほか)
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感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
三代目 びあだいまおう
249
多くの方が座右の書と掲げるまさに人間学の名著。この本は昭和の初期、エリート中のエリートが集う師範学校において、著者が全身全霊をかけて『人間として生まれ、いかにより良き人間へと自身を磨き続けるべきか』を講義、生徒達が書き残した魂の教授録!平成30年10月15日から約1年間かけて大切に読みました。全79講義を一日一講義ずつ、まずは読み、次に大事な箇所に傍線を入れ、纏めに傍線部分をノートに鉛筆で書き写す、そんな読み方をしました。始業前のデスクで1人厳かに講義を受ける。約一時間の静謐な学びは善き経験でした‼️🙇2019/08/29
TakaUP48
64
昭和12年~14年までの大阪天王寺師範(現大阪教育大)の「修身科」の授業を生徒に筆録を依頼し、記録に留めた貴重な書籍。時間的に随分経ってしまったが、現在でも通用する話は幾つも出てくる。授業対象者が、国の未来を左右する教育に携わる人々なので、教育者として筋が一本通っている話の内容だ。「教えるは即ち学ぶこと」「心の栄養は読書」「伝記を読書をする時期は、10代の立志の時期と40代前後の発願の時期」国民教育の父や「立腰教育」で有名。「ペスタロッチ」「松蔭先生」「良寛」「教育と礼」などの講話が、印象に残った。2022/11/07
ムーミン
40
読みながら背筋が伸びる一言一言でした。決して「押しつけ」とか「型にとらわれた」ではなく、一人の国民を責任をもって育てるという意味において、時代を超えて大事にすべき心の持ちよう、時代の中で失われつつある大切な感覚を学びました。本が付箋だらけになってしまいました。2022/01/24
ココロココ
32
もう少し若いうちに読みたかった。 と今言ってもしかたないので、一日一日を大切にしていく。 人生二度なし、これは簡単に言うことはできるけれど、自分が本当に意識できているかというと正直できていなかった。 本を読むことは大切だけれども、実行しなければ何の意味も持たないので、少しずつ実行にうつしていく。2016/11/23
もえ
28
北尾吉孝氏の愛読書であり、今年初めの講演会で付箋一杯の本書を手に熱く語られているのに感銘を受け、一日2講のペースで読んでいった。昭和12年〜14年の天王寺師範での「修身科」の授業を、国定教科書を使わずに学生に口述筆記させた記録なのだが、初っ端から迫力ある内容に惹き込まれてしまう。当時40歳過ぎの森信三氏が、20歳の若者達に「人生二度なし」や「最善観」等の人間学を情熱を持って語られる。読書を「心の食物」といい、特に伝記を読むことを勧められている。私の本もいつの間にか付箋だらけだ。繰り返し読みたいと思う。2022/07/24