出版社内容情報
エスディジーズ(SDGs)の言葉は、ほとんどの人が知っていると思います。
では、なぜSDGsの取り組みが始まったのでしょうか。
世界は科学文明の恩恵を受けている国もあれば、飢餓や病、「専制と隷従、圧迫と偏狭」の政治に自由を奪われ、戦争や内乱で生きる権利すら危機にさらされている多くの人々がいます。
国連はそれらを改善すべく、2000年9月に「国連ミレニアム宣言」を採択し、2015年までに達成すべき国際社会共通の目標としてミレニアム開発目標(MDGs)をまとめました。
そして2015年、多くの命が守られ、生活環境が改善されるなど世界全体で多くの成果がみられた一方で、目標の達成に差があったり、地域や性別、年齢等による格差が生じており、MDGsの恩恵を受けていない「取り残された人々」の存在が明らかになりました。
そこで2015年、「誰一人取り残さない」として、国連はSDGs(持続可能な開発目標)を採択し、2030年までの国際社会共通の行動指針(アジェンダ)と17の目標を掲げました。
世界の現実を前にして「誰一人取り残さない」世界を実現することは、本当に可能でしょうか。誰も到達していない世界ですから、難しい挑戦です。
日本として、サステナブル・持続可能な社会を実現するために何ができるのか。持続可能な開発目標(SDGs)の中から、目標の2「飢餓」、4「教育」、7「エネルギー」。14「海の豊かさ」、15「陸の豊かさ」を取り上げることにしました。「まず日本の社会でモデルを建設し、それを世界に広げていこう」という考えからです。
それは同時に、各国、各民族が安心して暮らせる世の中の実現を切望しているということです。
その意味を、ぜひとも学び取っていただきたいと願い、『10代からのSDGs』(野田将晴著)の趣旨をそのままに、改題し本書を発行した次第です。
目次
第1章 海と陸の豊かさの復活
第2章 飢餓ゼロ作戦
第3章 全ての人に電気を
第4章 みんなが読み書きできる世界
著者等紹介
野田将晴[ノダマサハル]
昭和20年生まれ。熊本県出身。熊本県警察官(昭和39年~昭和51年)。青年海外協力隊(マレーシアで2年間柔道・逮捕術指導)(昭和45年~同47年)。元号法制化運動に没頭するため警察官を辞職。熊本県青年団体連絡協議会副会長。公益社団法人青年海外協力協会元理事・国際協力委員長。熊本市議会議員(1期)。熊本県議会議員(3期)。平成31年2月、自由民主党本部にて憲法改正推進本部主催の有識者ヒアリングで講演。勇志国際高等学校校長(平成17年開校時から令和3年3月まで16年間)。現在:上を向いて歩こう会会長、教育新時代研究会会長等。緑の協力隊員。柔道6段(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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