内容説明
同時代人F.グイッチァルディーニの知られざる不朽の傑作。驕るヴェネツィア元老院/カムブレ同盟の成立/ヴァイラの野での猛将バルトロメーオ・ダルヴィアーノの大敗北/皇帝マクシミーリアーンの無策/教皇ユリウスとルイとの死闘の開始/アラゴン王の奸策―イタリアを舞台としたパワー・ゲームは愈々その熾烈さを増す。
目次
新しい、より重大な苦痛がイタリアを苦しめる
ヴェネツィア人の責任。マクシミーリアーンおよびフランス国王のヴェネツィア人に対する憤激
ヴェネツィア人に対する教皇の怒りの理由。フランス人の成功に対する教皇の懼れ
ヴェネツィアに対する同盟(カムブレ同盟)
アラゴン王の条約批准。教皇の批准はファエンツァとリーミニの要求をヴェネツィア人に拒否されたからである
ピサ人の窮状。ピサに小麦を入れようとするジェノヴァ人とルッカ人の試みの失敗
フィレンツェ人とルッカ人の合意
フィレンツェ人・フランス国王・アラゴン国王の協約
フランス国王の戦争準備
ヴェネツィア人による迅速な防衛措置。彼らにとっての不運な状況〔ほか〕
著者等紹介
末吉孝州[スエヨシタカクニ]
1935年、東京生まれ。早稲田大学大学院博士課程修了。専門はヨーロッパ近代思想史および精神史。現在、教職を退いて『イタリア史』の翻訳に専念。1998年、第21回マルコ・ポーロ賞受賞
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