内容説明
共通番号制度(マイナンバー)の実現で、会社で、銀行で、病院で、税務署で、役所で…あなたのマイナンバーの提示を求められる。共通番号制度とは一体なにか?―。
目次
第1部 Q&A共通番号制度を読み解く(共通番号制度(マイナンバー)で国民全員に番号が付けられるそうですが、どう利用されるのですか?
国民全員に交付されるICカード(個人番号カード)とは、どんなものですか?どう使うのでしょうか? ほか)
第2部 共通番号制度で暮らしは便利になるのか?(共通番号で医療はどうなる?;共通番号で課税の公平・公正は実現できるのか? ほか)
第3部 共通番号制度の目指す社会とは?(住基ネットから共通番号制度へ、どこが違い、どこが問題か;在留管理制度の転換と「共通番号」制度―全人口を識別し振り分ける日本 ほか)
第4部 グローバルな視点から番号制度のあり方を探る(アメリカの共通番号制度―共通番号の悪用で成りすまし犯罪者天国に;ドイツの分野別限定番号制度―共通番号は憲法違反の国 ほか)
著者等紹介
田島泰彦[タジマヤスヒコ]
上智大学文学部新聞学科教授。1952年、埼玉県秩父生まれ。専門は憲法、情報メディア法。監視社会を拒否する会共同代表(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
壱萬参仟縁
4
ICカード無償交付(20ページ)というが、それは違うと思う。無償という名の税金活用、つまりは、間接的にコスト負担させられているように感じた。デジタルデバイドでは、ICカードをマイ・ポータルにアクセスできないので、この専用機械を量販店などで数千円負担して買う必要があるようだ(23ページ)。結局、便利ということはこういう官業癒着を生む。この制度ではメタボなども厄介者扱いされる危険性もある(72ページ)。多文化共生のわりに外国人も排除されるかもしれない(96ページ~)。監視国家、秘密国家の危険性、外国事例も有。2012/11/29
MANGA
0
以前も共通番号制度の本は読んだが、そのときの本はまだ何も決まってなかったので、よくわからない本だった。今回の本は最初から否定的な意見で書かれた本で、マイナス部分のみを強調する内容。ちゃんと知っていたら、それなりに自分にはこの共通番号制度は使えるのではないかと思う。2012/12/16