内容説明
シャルル8世の突然の死、オルレアン公ルイの国王即位とミラノ公国、サヴォナローラの栄光と悲惨、策士ロドヴィーコ・イル・モロの誤算、迫り来る没落、チェーザレ・ボルジアの野心、皇帝マクシミーリアーンの道化…グイッチァルディーニの冷徹な筆が冴える『イタリア史』第2分冊。
目次
第3巻(イタリアをフランス人から解放したことで、ヴェネツィア元老院とミラノ公に寄せられたイタリア全体からの称讃―ロドヴィーコ・スフォルツァは和平条件のすべてを遵守するつもりはない。その一部のみを守る―ロドヴィーコはシャルル八世とフィレンツェ人との間で取り決められた協定文書をフィレンツェ人の大使から奪い取らせる―ピサを取ろうというスフォルツァおよびヴェネツィア元老院の野心―リヴォルノおよびその要塞のフィレンツェ人への返還―王の書簡にもかかわらずエントラーゲスはピサをフィレンツェ人に引き渡さず、かつフィレンツェ人がそれを奪い取るのを妨げる;同盟国からするフィレンツェ人に対する圧迫―ペルージアとウムブリアにおける党派争い―ピエロ・デ・メディチ、フィレンツェに入るための支持を得ようとするが徒労に終わる―ヴェルジーニオ・オルシノ、フランス国王に雇われる ほか)
第4巻(新しいフランス国王のミラノ公国に対する権利。それらの権利を要求しようという彼の熱望―新王に対するイタリアの諸君主および諸政府の態度―ヴェネツィア人、教皇、フィレンツェ人は新王に大使を派遣する―王は彼らを陽気に迎え入れ、直ちに交渉を開始する;ロドヴィーコ・スフォルツァは兵をもってフィレンツェ人を支援し、ピサを回復させようと決意する―サント・レーゴロ渓谷におけるフィレンツェ軍の大敗―ロドヴィーコ・スフォルツァに対してフィレンツェは援助を要請する―ローマ領におけるコロンナ家とオルシニ家との紛争と和解―ロドヴィーコ・スフォルツァ、公然とフィレンツェ人を援助する。また教皇にもフィレンツェ人を援助するよう求めるが、これは成功しない―ミラノ公はピサ人から彼らを支援している国々を遠ざけようと努力する ほか)
著者等紹介
末吉孝州[スエヨシタカクニ]
1935年、東京生まれ。早稲田大学大学院博士課程修了。専門はヨーロッパ近代思想史および精神史。鹿児島短期大学教養科教授、就実女子大学文学部史学科教授を経て、現在『イタリア史』の翻訳に専念。1998年、第21回マルコ・ポーロ賞受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
-
- 和書
- 本朝画人伝 〈巻2〉