内容説明
身体運動・ダンス・想像・知覚・食・性・芸術・技術・環境等の現象を、身体現象の肉性、道具性、自然性の相から、実存哲学的に解釈する―サルトルやメルロ=ポンティの手法より、もっと具体的に、多様に、そして面白く。
目次
1 身体現象の三相構造
2 身体現象の三相構造論―不毛な心身論を超えるために
3 自然と技術
4 身体と世界―世界は生成する身体によって開き与えられる
5 環境内存在とその責任―環境倫理の現象学的基礎づけの試み
6 芥川龍之助の世界、その現存在分析試論
7 他者のまなざし―現象学的還元の不可能性について
8 食と性における共肉性
9 想像力はいかにして認知および行動を誘導するか
10 確実性―哲学の仮象の問題
11 ハイデッガーと芸術の問題
12 踊りと真理―ハイデッガーの芸術哲学の一解釈