内容説明
メインバンク蒸発現象とは、このような金融機関が突然に存在を脅かされ、名前も消える状況を指しており、これは取引企業にとっては、ある日一家の大黒柱が失踪するように、メインバンクがかつての役割を放棄することを意味するわけである。本書では、全国に急速に蔓延するメインバンク蒸発現象を、その背景、進展状況、具体的シナリオ、企業としての対応策、預金者としての心構えなどに分けて詳しく論じていく。
目次
第1章 金融監督行政の大いなる失敗
第2章 不良債権急膨張の罪深い仕組み
第3章 長信行体制の崩壊
第4章 乱舞加速する銀行連携
第5章 生死をさまよう銀行と外資の狙い
第6章 深刻な貸し渋り後遺症
第7章 地方銀行に広がる連携・合併の波
第8章 瀕死の信用金庫・信用組合
第9章 金融不安列島下の企業の資金調達作戦
第10章 預金者としての銀行監視ノウハウ