内容説明
本書では初学者が違和感なく電磁気学の概念を形成できるよう構成を配慮。まず重要な実験的発見を基礎にすえ、それをいかに理解していくかをできるだけ論理的に展開する。そして、電荷保存則を冒頭にすえ電流密度を用いて場の扱いの導入とし、エルステッドの発見とアンペールの法則をもっとも素直に表現するように磁場Hを導入し、ファラデーの電磁誘導現象の発見をもっとも素直に表現する場として磁束密度Bを導入した。
目次
第1部 電荷と電場(電荷の保存則;ベクトル場の発散とガウスの定理;電場とガウスの法則 ほか)
第2部 磁場と磁気モーメント(電流による磁場;電流が磁場中で受ける力;ベクトル場の回転とストークスの定理 ほか)
第3部 時間変化する場(電磁誘導と磁束;ベクトルポテンシャル;インダクタンスと磁気エネルギー ほか)
著者等紹介
溝口正[ミゾグチタダシ]
1937年東京に生まれる。1961年東京大学理学部物理学科卒業。同大学院博士課程修了(1966年)。理学博士。東京大学物性研究所磁気I部門助手、学習院大学理学部物理学科助教授を経て、現在同教授。主な著書・訳書に「物質科学の基礎-物性物理学」、「磁性物理学とその応用」(分担執筆、以上裳華房)、「Rapidly Solidified Alloys」Chap.16、Intrinsic Magnetic Properties of Amorphous Alloys(Marcel Dekker、Inc.)、「磁気と磁性I」(培風館)、J.クランブル著「固体の磁気的性質」(共訳、丸善)
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