内容説明
近代剣道の祖高野佐三郎範士から大野操一郎範士九段を経て矢野博士範士(国士舘大学名誉教授)へ伝承された日本剣道の真髄。60年の長きにわたって修行を続ける矢野範士が、先師から習得した心技体をあきらかにし、その貴重な伝言をいま語り継ぐ。
目次
原理原則を求めた 国士舘大学剣道部長大野操一郎先生
剣道は大技である 大技が打てれば小技は自然と身につく
間合は剣道の生命線 触刃・交刃・打ち間。小さな間合を覚える
刀法の原点は刃筋にある 刃筋を理解し、鎬を使った剣道を感得する
相手に圧力をかける 喉元に剣先をつけることが中心を取ることではない
出稽古の思い出 剣道の地力をつけるには出稽古が必要不可欠だ
国士舘大学武者修業 全国を行脚し、見聞を広め、自己を鍛える
昇段審査に臨む 会場から歓声が上がる一本が打てたか
基本を常に意識せよ できていると錯覚しているのが剣道の基本
寒稽古の効果 自分との戦いで腹をつくり、精神を鍛える
国士舘大学基本動作1 大野操一郎先生が徹底した剣道の基礎
国士舘大学基本動作2 大野操一郎先生が求めた正しさと大強速軽
著者等紹介
矢野博志[ヤノヒロシ]
昭和16年静岡県生まれ。相良高校から国士舘大学に進み、卒業後、同大学に助手として勤務する。昭和61年より同大学教授となり、平成23年に退職する。主な戦績として世界選手権大会2位、明治村剣道大会3位、沖縄県立武道館落成記念全国剣道八段大会3位、全国教職員大会優勝、全日本選手権大会出場などがある。剣道範士八段。国士舘大学名誉教授(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。