内容説明
打たれ上手な人ほど上達がはやい。大人の稽古は数をこなすことも大事だが、質の向上をはかることも重要。質向上の第一歩が姿勢を崩さずに打つことだ。
目次
第1章 技術指導(乗って打つ―姿勢で乗り、目線で乗れば相手に乗って打つことができる;肩を意識する―肩は有効打突を生む要素 会心の一本は肩甲骨を使って打つ;目線を意識する―相手を見下ろす目線があなたを勝利に導く;左足で勝つ―上達したいなら左足の工夫をせよ(対談・島野大洋範士)
道場で学ぶ―剣道力は道場でつける。師に学び、友に学び、心と身体を鍛える)
第2章 松風館奥伝(礼法―剣道は相手に打たれたときの礼儀、相手を打ったときの礼儀がある;姿勢―着装も大いに重要 後ろ姿を評価される剣道を心がけよ;剣先―剣先の強さは地力の強さ 左半身を安定させ、竹刀の身幅で勝負する;ためる―打突の機会を探すことがため 積極的な攻めにつながるためが重要;左足―左踵が床につくと打てない 左踵はほどよく浮かせて構えをつくる;手の内―親指と人差し指の力は抜く 常に斬り手で竹刀操作ができること;有効打破―試合・審判規則十二条 有効打突の条件を理解して稽古しているか;私の剣道修行―剣道開始から六十年 振り返れば懸かる稽古の連続だった;現代師弟考 稽古は古きを学ぶこと 師に学ぶ姿勢を持ち続けることが大切だ;昇段審査の心得 事前の準備、当日の準備 昇段審査は準備に準備を重ねて臨むこと;審査合格後の修行―油断するとすぐに力は落ちる 相手を生かし、自分も生きる稽古をせよ;生涯剣道―剣道は山々雲 我以外皆師を胸に日々向上をめざすこと)
著者等紹介
岩立三郎[イワタテサブロウ]
昭和14年千葉県生まれ。千葉県成田高校を卒業後、千葉県警察に奉職する。剣道特練員を退いた後は、関東管区警察学校教官、千葉県警察剣道師範などを歴任。昭和53年から剣道場「松風館」にて剣道指導をはじめ、現在も岩立範士の指導を請うべく、日本はもとより海外からも多数の剣士が集まっている。現在、松風館道場館長、尚美学園大学剣道部師範。全日本剣道連盟審議員、全日本剣道道場連盟副会長、全日本高齢剣友会会長。剣道範士八段(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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